8 ページ8
ザルだと言われて
確かに二日酔いってなった事ないけど
そこそこ酔ったふりして
お酒の席で下ネタにも適当に合わせて
けどボディータッチだけは絶対にしない
チームメイトの彼女さんらからは
『Aさんとならもし泊まって来ても大丈夫よね』
って言われ
チームメイトからは
『Aちゃんとやったら裸で同じベッドで寝ても大丈夫』
って相槌打たれて
大丈夫って何が?
何が大丈夫なの?
会社でも後輩の子からは
『Aさんのスキル尊敬します。私は大丈夫ですけど』
って言われ
会社の上司からは
『Aさんに任せといたら大丈夫だから』
って相槌打たれて
大丈夫って何が?
何が大丈夫なの?
終業時間には綺麗に片付いた机の彼女らの横で
終業時間までに自分の仕事を終わらせて
『お先に失礼しまぁす』
って帰って行く彼女らの仕事に不備が無いか確認して
係長や課長の手をわずらわせないために
後は判子押してもらうだけに修正する
主任の欄に押された私の判子が持つ責任
分かってる
自分だって先輩に迷惑かけて
教えてもらいながら
今日まで働いてきたんだもん
けど
せめて申し送りだけはしっかりしてよね
自分の都合の悪い所だけ端折るのはやめてよね
って先方にお詫びしながら
初めて聞く情報に
たまにどうしようもなく
やりきれない思いになる
292人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:UTA | 作成日時:2019年1月26日 21時