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車で10分かかるかかからんかの安売りで有名な店に着いて


Aちゃんがカート押して

おかんがカゴ掴みながらその左横を歩いて


俺は三歩ほど下がって

二人のあとをついてまわる


二人ともニコニコしてて

おかん息子しかおらへんから

こういうん嬉しいんやろな

なんか

ほっこりするなぁ



「えっ?すばるくんが?」



って突然そこそこの音量で

Aちゃんが言うて



「そうなんやって」



っておかんが意味ありげに言うたら

Aちゃんがゆっくりと振り返って

俺の顔をまじまじと見る



「おかん!何言うたんな?」



そう言いながら二人んとこまで行ったら



「ないしょお〜」

「なっAちゃん」



っておかんが言うて



Aちゃんも



「ないしょ」



って



「可愛い言うたかってあかんねんで」

「何言われたん?」



って聞き直しても

やっぱりふんわり笑って



「ないしょ」



って言う



「もぉおかんと話すん禁止」



そう言うて

Aちゃんが押してたカート取り上げて

片手で押しながら

もう片方で手を繋ぐ


Aちゃんはまん丸な目して

俺とおかんを交互に見てるから



「みんなしてるで」



って恋人繋ぎに繋ぎ直したった

そんな俺らを見ておかんは

ほんまに優しい顔で笑てくれた


結構な量買うて車に戻る

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作者名:UTA | 作成日時:2018年12月10日 7時

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