【アンナチュラル】中堂さんの相棒【男主】

名前のない毒turn5 ページ6

翌朝。ゆっくり浮上していく意識。ぼやける視界を数回瞬きをしてハッキリさせていく。現れるシルエット。段々見えてきて出てきた人物は、

『久部…』
久部「あ、すいません…」
『悪趣味だな。人の寝顔なんて見て楽しいかよ』
久部「すいません…」
『冗談だ』

くはっ、と笑うと頭をぐしゃりと撫でる。凝り固まった体を伸ばし、筋肉を解す。朝イチの珈琲を沸かし、3人分作る。

久部「3人分…」
『飲まなかったか？』
久部「いえ！…あ、中堂さん」
『アイツ、案外不眠症でな』

意外だと言うようにポカンとしている。中堂はほっとけば、普通の人なら倒れるような生活を送る。アイツの体がだらけるのを、あまり想像出来ない。

久部にコーヒーを渡し、所長室へと入る。

『中堂、起きろ』
中堂「っ……あー、痛てぇ」
『んな体制で寝るからだろ』

起きるのだけは速い。コーヒーを渡して、前のソファに腰掛ける。寝起きだからか、互いにぼーっとしている。

久部「なんか、新鮮っすね…こんな2人」
『普段のイメージ、どんなんだよ…』

時間は7時。8時半には全員来る。顔を洗いに部屋を出る。地下のシャワー室へ向かい、朝シャンをする。時刻は7時半。髪を拭きながら部屋に戻り、着替える。

そのままデスクの前に座る。昨日見かけたあのページを開き、目を通す。日本語よりかは読みにくいが、読めない訳では無い。
ノートへメモ替わりにスラスラ書き留めていく。

全部見終わる頃には、全員揃っていた。

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