名前のない毒turn3 ページ4
買い物から戻り、コーヒーを沸かしていると、三澄班が戻ってきた。久部は気分が悪いのか少し顔色が悪い。
『…地下にシャワー室あるぞ』
久部「あっ、いえ、そこまでは…」
『その内慣れる』
久部「そうなんですか…」
コーヒーをいれて、デスクへ戻る。東海林が資料を持って戻ってきた。
東海林「クレアニチンの数値出たよー。通常の3倍。急性腎不全で間違いなし」
三澄「じゃあ…問題はなぜ急性腎不全を起こしたか…」
コーヒーを飲みながら聞き耳をたてる。
久部「さっき、毒物かもって言ってましたけど、警察も毒物検査はしてるんですよね?」
『簡易検査では数種類。けど肝臓を取り出して解剖すれば200以上の毒物が見つけ出せる』
久部「へぇ」
『覚えとけよ』
久部の頭をぐしゃぐしゃ、と撫でると気分転換に屋上へと足を進めた。この世で一番怖いのは名のない毒だ。心地よい風に吹かれて目を閉じると、意識が落ちていった。
__________
目を覚ますと、夕焼け。焦げ付くような色に喉が渇く。苦手だ、この色が。乾ききった様な、喉が焼かれる気分だ。屋上から逃げ出し、部屋へと戻る。
『死因は?』
三澄「まだ分からない」
東海林「でも、高野島さんの関係者が突然死したって」
『連続殺人だったりしてな』
東海林「六路と同じようなこと言ってるー」
鼻で笑うと所長室へと入った。
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Kiyo(プロフ) - meikyoshishuiさん» 失礼しました!(汗)直しておきます!! (2018年3月16日 17時) (レス) id: 528cdb9976 (このIDを非表示/違反報告)
meikyoshishui(プロフ) - ミコトの母親の名前間違われてますよー…正しくは『夏代』さんです!! (2018年3月15日 23時) (レス) id: 3b38de3163 (このIDを非表示/違反報告)
Kiyo(プロフ) - 梨さん» ありがとうございます!亀更新ですが、お願いします!! (2018年3月15日 21時) (レス) id: 528cdb9976 (このIDを非表示/違反報告)
Kiyo(プロフ) - はびさん» BL要素ですか…!少しなら出来たらやってみます!! (2018年3月15日 21時) (レス) id: 528cdb9976 (このIDを非表示/違反報告)
梨 - 雰囲気のいい小説ですね。応援させていただきます。 (2018年3月14日 2時) (レス) id: 366a3518b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Kiyo x他1人 | 作成日時:2018年3月3日 19時