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*6* ページ8

貴方side


周りからはA様だ!って声が聞こえる
様付けしなくていいのに…


「へぇー…すごく慕われてるんやな…」


『まぁ…これでも王だからね?』


「お隣におるやつとは全然ちゃう感じの王やな…」


『そうなの?でもここに住む魔族の人達はみんな鬱のこと様付けで呼ぶよ?』


すると少し笑顔になる
…何かを気にしてるのかな?


カランコロンという可愛い音とともにドアを開く
待ちだ…!


名前を書いて椅子に座って待とうとすると


「A様だ!どうぞ私たちの先に!」


『いやいやいや!ダメです!』


「私達はA様がいたからこうやって幸せにいきてるんですから!ささっ」


そういって先にいかせようとするドワーフの老夫婦


『いけませんよ?私がこの国を作れたのはこの国の国民の皆さんのおかげなんです、私が感謝したいくらいなのです。だからどうぞ平等に接してくださいな』


「ええんか?Aちゃん?」


『当たり前でしょ?どこかの世界とは違うの』


ドヤっとしてみる


「そないところも可愛くて好きやわぁ…」


…!?


『な、何を言ってるの!?やめてよ…これでも元軍人みたいなもんなんだから可愛いなんて合わないよ』


この国を作り上げるのにその土地にいたモンスターをたくさん倒した


自分は沢山の命を手にかけてそれ以上の命を守ろうとした


その手は…もう綺麗ではない


「…!そんなわけないやん!」


そう言って私の手に手を被せて握る


え…心読まれた?魔法でやったのか…


「みんなを幸せにするために自分を犠牲にしてまでやろうとしたんやろ?そないことは普通できへんで?」


指と指の間に指を入れて絡められる
少しくすぐったい


「A様、席にご案内しますね」


そういって案内されるので一度手を離す


席に座って早速パフェとココアを頼む
彼はパフェとブラックコーヒーを。


『そうだ、聞きたいことが山ほどあったよ…』


「えー…なんのことやろ…?もしかして僕に興味持ってくれたん!?」


『多分6分の1くらいしか会ってないと思うよ?まず…なんで北部の国を戦争にさせたの?』


するとキョトンとしたあと笑顔になる
その笑顔は笑っているというよりも苦笑である


すると、頭を指差す


「この話は周りに聞こえたら厄介やん?だから脳内に語りかけるで」


緻密な魔法操作でできる通信魔法か…


ってか、教えてくれるのね!?


優しいんだな…

*7*→←*5*



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設定タグ:我々だ , 鬱先生 , 大先生   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:くいな | 作成日時:2019年11月28日 20時

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