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貴方side
目が覚めた
起き上がろうと思ったのだが…起き上がれない…
ううぅ…私は抱き枕ではないのです！
通信魔法を使って…
バチッ…
妨害された…？何故…？
"もしもし…？聞こえてますか？作戦変更を伝えます。今日の13時に会議室にお願いします。"
私の声なのに私の声じゃない…！？
逆探知…逆探知魔法…？
え、ここなんだけど…
『あの…起きてます…？』
「ん…？寝てるよ…」
『起きてますよね！？ねぇ！？なんで勝手に通信魔法妨害して私の声で連絡してるの！？まじありえないんだけどねぇー！？！？』
「ええやろ…？それに昨日話した通りAちゃん以外には天界の長の洗脳がかかってるっぽいやん？だから全員集めてパパーッと消すのが効率ええんよ」
そういうこと…？ってかなんで私のベットで寝てるの！？
『もうなんでなん…？ほんとありえないよ…』
「あぁん行かないでよ…」
起き上がろうとした私の腕を引っ張ってベットに戻す
「んんー…暖かいな…」
『昨日と全然人が違うし！なんでこんなことに…』
「ん？あっ…もしかして僕…暴走して…」
ぺたぺたとマーキングされた所を触る
「ごめん…夜になると僕は力が増して暴走してまうんや…ほんとごめんな…痛かった…よな」
優しく後ろから抱きしめられる
『うぅ…そこまで謝らなくても…』
「じゃあまだこのままで居ってええよな？」
そう言って首の間に顔を埋めてすりすりとされる
ノック音がする
『ねぇ、離してよ…ねぇ離してよぉー！？』
「いやや！離さへん」
ゆっくりとドアが開く
「あ…失礼しました」
『帰らないでよ！？これ引き剥がしてよマゴットォォオオ！』
「え、じゃあ入るよ？ってか、どういう状況なのこれ？魅了は解けてるはずだよな？」
「魅了なんか何年も前からかかってるようなもんやで？あ、マゴット左手出してみ？」
「左手…ですか？まぁいいっすけど…」
そうやって手を出した
ように見えた
「我らが王に手を出しておいてただで済むと思うなよ魔王めっ…！」
「まぁ、そうなるわな…」
そう言って魔法と武器を使った戦いが始まる
マゴットは腕に着けた小手のような所からナイフを取りだし、戦う
対する鬱はというと…
何故か私を抱きしめたまま魔法を器用に使って攻撃を弾いている
なんでそんなに器用に闇を纏って…ただ守るだけ…
いや、機会を伺っているんだ…！
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作者名：くいな | 作成日時：2019年11月28日 20時
