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Aの後を追って辿り着いた大きな橋、その上に居る江戸の住人達は、大騒ぎしていた。

「銀ちゃん!!」

神楽の大きな声が耳を劈く。
他の者のように、突然現れた円盤のような形をした宇宙船に驚いている訳では無い。
円盤の中心へ吸い込まれるように消えていったAと、その婚約者であろう男に驚いたのだった。

ジャボンと水の跳ねる音を聞き我に返り川の方を見る。
神楽が川に飛び込み、今にも空の中へ消えようとする円盤の真下からそれを見上げていた。

「銀ちゃん.......」

不安そうに己の名を呼ぶ神楽と、神楽の後を追って川に飛び込んだ新八を橋へ呼び戻す。

本人が消えてしまった以上は、兄に話を聞く他ないと思ったからである。
最も、離れていた間に取り決められた婚約のことを兄は知らないであろうし、婚約者の事などもっと知らないだろうから収穫は期待できないのだろうけれど。

いつの間にか、2人は川の底に手をやり何かを探しているらしい。
溜息を落とし、もう一度声をかけようとした時、後ろからもう1つ溜息が聞こえた。

「Aは、どうしたんです?」

真選組の沖田総悟だった。

「なんだ、沖田くんか。俺ァてっきりお兄様が来ると思ったんだけどな」

振り向くことなく茶化してみせる

「あの人はそんな質じゃねぇでしょぅ。『妹が心配で堪らないです』って顔しながら屯所に帰ってくんでェ俺が代わりに馳せ参じたって訳でさぁ」

沖田はもう一度溜息をつくと、

「それで、Aはどこに行ったんです」

ともう一度尋ねた。

「げっ.......なんでお前がここにいるアルか」

状況の説明をしようと口を開いたところに、神楽の不満そうな声が邪魔をした。





「へぇ.......Aが結婚、ですかぃ」

一触即発の状況にある神楽を涼しい顔で煽りながら、銀時の説明を聞いた沖田は少し驚いたような声色で答えた。

「円満な婚約って感じじゃあなさそうですけどね」

新八は困ったような顔で付け加え、沖田はそれに応える。

「なんでってェAみてぇなそそっかしい女を選んだんでぃ」

「Aさんが強かったから、彼女に自分の子を産んでもらってそれで自分の国にも強い人を増やそうって.......」

説明しているうちに、新八は嫌な想像にたどり着いたのか、語尾が弱々しいものになっていく

「Aは、連れ去られたんですね?」

沖田も、また銀時もその想像をしていた。

Aが危ないのではないか、と。

やめたら、その7→←続



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さくらんぼ☆*.゚︎ - 初コメ失礼します!このお話 最高です!続き気になります!更新頑張ってくださいね!!応援してます! (2022年12月12日 0時) (レス) id: def3760315 (このIDを非表示/違反報告)
薄良(プロフ) - お餅さん» うわあああ申し訳ねぇ.......細かい設定を忘れ去っていました。普通に主人公の年齢と合いませんね.......細かい年齢表記削除しておきますありがとうございます (2020年2月20日 0時) (レス) id: 38546ea573 (このIDを非表示/違反報告)
お餅 - あの…総悟が5歳のときって土方さんいましたっけ?土方さんが来たのって総悟が13くらいのときじゃありませんでした?違ったらすみません (2020年2月19日 18時) (レス) id: 436e739fd5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:薄良 | 作成日時:2019年5月6日 0時

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