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やめたら、その1 ページ2

『突然でごめんなさい。急ぎでお願いしたいんですけれど.......』


万事屋に駆け込んだ少女は息も絶え絶えになりながら訴えた。

『お兄ちゃんを探してください』







「いやーね、ウチは警察じゃねーんだよ。人探しなら他所でやってくれや」

万事屋店主、坂田銀時は客に茶を出した志村新八を横目に見ながら困った様子で首を竦めた。

神楽が横で酢昆布を齧っているため、噎せそうになるのを堪えながらも少女の様子を伺うと、すっかり落ち着いたらしい少女は悲しそうな瞳を膝に落として動かずにいる。
誰かを思い出しそうな少女である。

『人探しが、警察の仕事だというのは分かっています。それでも、私には警察を頼れない理由があるのです.......。お金はきっちりと払います。急いでいるので、是非ともお願いしたいんです』

今にも泣きだしそうな切羽詰まった様子の少女は、膝に置いた手をぎゅっと握って店主を見上げた。

「いーんじゃねぇアルか?人探しくらい、してもバチは当たらないアル」

酢昆布娘は無責任なことを宣ったが店主は首の後ろをボリボリと掻きながら煮え切らない様子であった。


「うちも面倒事を持ち込まれるのはもう散々でなぁ、詳しく事情を聞いて、それで駄目なら帰ってくれや」


酢昆布娘は酢昆布を齧るのをやめて、店主に目を向けた。
依頼人の少女は仕方なしと、意を決したのか出された茶を一気に飲み干すと、ガタンと勢いよくグラスを置き、坂田銀時、神楽、志村新八の順に視線をずらしてから、目の前、坂田銀時に向き直り口を開いた。




『話せば、長くなります。それでも聞かねば依頼が受けられぬというのなら、私は語る他ありません。
覚悟はできていますね。きっと、納得するよう話してみせます』


目を閉じて、懐かしく暖かい思い出を呼び起こすかのように、幸せそうな顔で彼女は口を開いた。

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さくらんぼ☆*.゚︎ - 初コメ失礼します!このお話 最高です!続き気になります!更新頑張ってくださいね!!応援してます! (2022年12月12日 0時) (レス) id: def3760315 (このIDを非表示/違反報告)
薄良(プロフ) - お餅さん» うわあああ申し訳ねぇ.......細かい設定を忘れ去っていました。普通に主人公の年齢と合いませんね.......細かい年齢表記削除しておきますありがとうございます (2020年2月20日 0時) (レス) id: 38546ea573 (このIDを非表示/違反報告)
お餅 - あの…総悟が5歳のときって土方さんいましたっけ?土方さんが来たのって総悟が13くらいのときじゃありませんでした?違ったらすみません (2020年2月19日 18時) (レス) id: 436e739fd5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:薄良 | 作成日時:2019年5月6日 0時

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