なんで私が･･･

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｢新里さん!!｣








入学してから1度も喋ったことの無い子に話しかけられた。









見覚えもない顔に聞き覚えもない声






｢大毅たちとどういう関係！？｣









あー…………









察してしまったわ








『どうもこうもないよ？全然喋ったことないし』







笑顔で答えると疑いつつ｢へぇ｣と興味なさげに言うた。




なんやその気のない返事は。







｢ちょっと話しかけてもらえてるからって調子乗らないでよね？｣







そう吐き捨てて私の目の前から姿を消した。









調子乗るな…なぁ。









調子乗っ取るんは君の好きな子4人組やろが…









重｢アホ面｣








椅子に横向きに座った重岡くんがデコピンしてきた。






元はと言えばこいつが話しかけてくるから面倒なことになっとるんに…









『話しかけんといて』






突き放すように言うと重岡くんは驚きも怒りも呆れもせず爆笑した






重｢昨日あんなにキス迫られて真っ赤になってたくせに今日は冷たいんやな｣








と意地悪い顔で笑う








『な、』







今この状況で“キス”っちゅー言葉をストレートに言うとかこいつはアホなんか！？それとも意図的にやっとる嫌がらせなんか！？









『ほんまくそ』




重｢言葉選べ｣





そして｢ほんまおもろいわ｣って言いながら体の向きを前に向ける重岡くん









あ、やば。あんま話しすぎると…









ひぇー視線集まってるぅ←







授業が始まり、プリントを前から回す時に









重｢なぁ。今日放課後開けときや｣






にぃっと笑った時に見える笑窪。









嫌な予感しかせぇへん

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