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「えぇ・・・」



私が車に乗り込むとき、太宰に腕を捕まれ耳元でこう囁かれた。



「大丈夫だよ。向こうは君に危害を加えないから」




ゾクリ



寒気がした。

嫌な気分だ。

まるで、全てを見透かされているみたいな・・・。





「・・・A」

「・・・そんな子犬みたいな目で見ないで」

「う、うるせぇ!!心配してんだよ」

「・・・ありがと」

「いってらっしゃい」



そういって、ポンポンと頭を撫でられた。

いつもいつも、中也は私をよく撫でる。

子供扱いされてるみたいで・・・少し嫌だけど。

撫でられると、安心するな。

なんなんだろう・・・この気持ち。




「A様。早くお乗りください」

「はい」



今からは、私の戦いだ。

治の悪巧みも暴かないと。



「やっと帰ったか、忌み子が」

「呼び出しておいて・・・よくそんな口が聞けますね。当主様」

「まぁ、いい単刀直入に要件をいう」



そういうと、当主・・・玄明は、一つの剣を取り出し、私の前に差し出した。

そう、一つの剣・・・・当主の証の剣を。



「・・・お前も、第80代目安倍晴明に命ずる」

「・・・え」

「お前がこの家を継ぐんだ」



家を・・・継ぐ?

私を捨てた・・・親の?




「・・・次期当主は、分家である土御門家から養子にとってものにするはずでは?」

「あぁ。儀式をしようとしたさ。しかしな・・・失敗した。晴明様に認めてもらえなかった。いや、養子には・・・なんの力もなかったからなれなかったという方が正しいな」

「・・・だから、私を?」

「あぁ、忌み子のお前にも・・・役目ができたんだ。感謝しろ」

「ふざけるな!!!」

「ふざける?大真面目だ。それに、太宰という男から言われてね。お前は必ずこの家に戻ると」



太宰・・・・。

なるほど、あいつがこの家のものに告げ口を・・・。

全く・・・何が目的なんだよ。




「お前は、俺の言うことをただ聞いていればいいんだよ」

「いやよ・・・」

「っ!!!お前は、道具だ!!それ以外のなんでもない!!」



そういって玄明が私を殴ろうとしたとき。




「それはちげぇだろ!!!!」



中也たちが、私を助けに来てくれた。

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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 暗殺教室   
作品ジャンル:アニメ
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bhuriltuzimkuti(プロフ) - 続編_|\○_オネガイシャァァァァァス!!【ガチ(真顔)】 (2018年3月3日 15時) (レス) id: 0224ab7056 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - オチは中原さんでお願いします!m(__)mq(^-^q)続き頑張ってください! (2018年2月24日 10時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ - 続編でオナシャス!!!!! (2017年1月18日 22時) (レス) id: 3f93ce7449 (このIDを非表示/違反報告)
- 続編でお願いします【必死】 (2016年11月7日 17時) (レス) id: baa63a6d65 (このIDを非表示/違反報告)
紅錬覇 - 続編がいいです (2016年8月25日 20時) (レス) id: c9bd631ee9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朔。 x他1人 | 作者ホームページ:https://twitter.com/saku_uratsuku  
作成日時:2016年7月9日 22時

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