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第4話【ゾムさんが怖い】 ページ5

・・・




zm「Aー?風邪引くでー?」



『んー……』



ゾムさんに頬をペチペチ叩かれるが、こたつに一度入ってしまったら中々抜け出せない。



そして、この温かさである。




これは完全に眠気を誘っているだろう。




zm「ご飯出来たで」




『ありがとうございま……ふぁあ……』



何ともだらしない姿を異性に見せてしまっている私は女子として失格だ。



それに、ご飯まで作ってもらったのに
お礼を言った後に欠伸をするのも失礼だ。




zm「んふふ…」




クスクスと笑うゾムさん。きっと私の
こんな姿を見て笑っているのだろう。




『私はこういう人間なので…』




zm「知っとる。でも…………」




『?』




ニヤァ…と口角の上がるゾムさんから
何処か危険な香りがする。





「寝起きを狙う悪い大人もおんねんで?」




これはやばい。と確信し、すぐに炬燵を抜け出した。ぬくぬくしてる場合じゃない!




しかし、目の前にはゾムさんがいて。
ジリジリと壁に追い詰められる。




『な、なんですか…?』




zm「…ボタン、開いてんで」




言われて見れば、一番上のボタンが
開いていて、ちらりと下着が見えていた。




zm「誘っとん?」




更に詰め寄られ、遂に背中は壁についた。




zm「…もう無理やわ…」





腕は頭の上で拘束され、足にはゾムさんが
乗っていて、身動きが出来ない。




そして頬に手が添えられ、ゆっくりと翡翠色が近づく。






怖くて目を瞑ったその時、聞き慣れた声が響いた。





「ただいまー!ゾムまだ居ったんか!」






……この馬鹿でかい声は兄だ。







zm「…あとちょっとやったのに」





小さく舌打ちをしたと思えば、肩に顔を埋める。それと同時に首に激痛が走る。








zm「それ、俺の印な」





『嘘やろ…?』






私に見える様にゾムさんが手鏡で
首もとを映すと、そこは紅くなっていて。





何とか服で隠せるものの、やはり目立つ。






『何してくれてるんですか…』







zm「2、3日したら消えるから安心し」






そういう問題じゃないんだけどなぁ…

第5話【妹にデレデレシマ】→←第3話【ゾムさん】



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ソイタミ19時50分 - 外ピさん» すみません…!!イメージ的には鉤十字ではなく、ラテン十字のつもりで書きました!誤解を生むような書き方をして、申し訳ありませんでした!直しておきます (2020年1月8日 12時) (レス) id: 24ef0dd6d4 (このIDを非表示/違反報告)
外ピ - すいません、確かwrwrdの二次創作物って鉤十字使っちゃいけなかったはずなんです。できれば変えて頂きたいです。お話すごく面白かったです! (2020年1月7日 23時) (レス) id: 6c3752b497 (このIDを非表示/違反報告)
ソイタミ19時50分 - リアさん» ありがとうございます!これからも楽しんで頂けるよう、頑張ります! (2019年11月27日 18時) (レス) id: 58cba98cf2 (このIDを非表示/違反報告)
リア(プロフ) - ソイタミ19時50分様、お誕生日おめでとうございます! いつもとても楽しく読ませて頂いています! これからも頑張って下さい! (2019年11月24日 20時) (レス) id: 125744f577 (このIDを非表示/違反報告)
ソイタミ19時50分 - ↓レス押すの忘れてました…めーぷる 楓の木さん、コメントありがとうございます! (2019年5月23日 22時) (レス) id: 58cba98cf2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ソイタミ19時50分 | 作成日時:2018年11月24日 18時

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