弐 ページ4
「…う、」
男の子は再度モゾっと動き、私が足を引っ掛けた衝撃か
薄ら目を開けた
なんでこんな所に男の子…?
しかもこのレトロな感じの羽織..
よく見ると、花札のピアスもついてる。
ん?でも学ラン着てる?
と、とりあえず話掛けてみる…?
「あ、あの。大丈夫ですか?」
男の子は目覚めたばかりのボヤっとした顔で私を見たと思えば
カッと目を見開いて勢い良く身体を起こした。
「ここは…?!」
その声はしんとしてた夜道に少し響いた
男の子はそんな事も気にせず、慌てて立ち上がり
辺りをキョロキョロと見始める
まるで外国に来たかのようなリアクションだ。
「…えと、まず。
今夜なんで少し声を抑えて、ここは○○ですよ。
君はなんでここで倒れていたんですか?」
とりあえず地名を言うが、彼は益々混乱した顔だった
どうやってここに来たんだろう…
「えっと、俺は確か…蝶屋敷に居たんだ。
任務から帰ってきたばかりで、療養に励んでいた…はず。」
蝶屋敷?任務?
聞いた事のない言葉に私はどう返すべきか迷った。
すると彼は空を見てカッと目を見開いた。
「君こそ!こんな夜に一人で歩くなんて危険だ!
夜は鬼がそこら中にいるんだぞ?!」
前半までは良かったが、後半は謎だった…
「きょ、今日はバイトだったもんで…
でも鬼はいませんから、大丈夫ですよ?」
このままでは朝になりそうだなぁ、と思った私だったが
この謎の男の子を放っておけなかった。
「…とりあえず、もう夜遅いですし
家来ますか?」
家の方向を指さしながら言うと
男の子はうーん…と少し考えた後
「そうだな…少し落ち着いて状況の整理をしたい。
お邪魔していいか?」
「勿論、じゃあ着いてきてください!」
こうして私は謎の男の子と一緒に家へと歩いた。
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きょちゃちゃ - とても面白いです!特に伊之助のとこで笑いました!ww (2022年10月16日 3時) (レス) @page17 id: a2b9d0ac16 (このIDを非表示/違反報告)
啞雩漪(あおい) - 更新頑張ってください!面白いです‼ (2021年12月26日 7時) (レス) @page9 id: c4dfd681b0 (このIDを非表示/違反報告)
ハヤシノ(プロフ) - すきです!!続き待ってます…! (2021年12月24日 11時) (レス) id: 631874fedd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:1/4 | 作成日時:2021年10月1日 10時