検索窓
今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:5,946 hit

10話 ページ13

御前試合から2日後


勘久郎と憲剛は來瑠璃邸へと足を運んでいた


門を開くと当主である來瑠璃伽那が出迎えた


伽那 『お待ちしておりました。水度坂殿、雲林院殿』


勘久郎 「ど〜もっス」


伽那 『応接室の方へご案内致します』


伽那に連れられ応接室へとやって来た


伽那 『本日は”來瑠璃伽那”という人物がなぜ姿を消した理由で宜しいですか?』


勘久郎 「そうっスね」


伽那 『聞くよりも実際に見た方がはやいでしょう』


憲剛 「どういうことだ?」


伽那 『【泡沫之幻惑】』


そこは10年前の土御門島だった


勘久郎 「ここは!?」


伽那 『ここは10年前の土御門島になります』


伽那 『御二方は式神麒麟の継承者がどのように選ばれるかご存知ですか?』


憲剛 「親父達からは特別な儀式とだけしか」


伽那 『式神麒麟の継承者は鸕宮家のような蠱毒を使った殺し合いなどではなく』


伽那 『式神麒麟によって直接選ばれるものです』


伽那 『継承者の候補者は來瑠璃家の中から十数名が選ばれます』


伽那 『”來瑠璃伽那”もそのうちの1人です』


勘久郎 「直接選ばれるって」


伽那 『式神麒麟とは死ぬ間際の際に話すことが可能です』


勘久郎 「それって···!」


伽那 『お察しの通り式神麒麟の継承者に選ばれたもの以外は全員───』







伽那 『死に至るということです』


憲剛 「そんな残酷な話ある訳ないだろっ」


勘久郎 「伽那は···」


伽那 『そこまではお教えすることは出来ません』


勘久郎 「どうしてっスか!?」


勘久郎が声を荒らげた


伽那 『知られた場合復讐等を考える輩が現れるかもしれない為です』


伽那 『そのため1部の者にしか式神麒麟の継承者は知らされておりません。』


【泡沫之幻惑】が解除され応接室に戻ってきた


伽那 『お話は以上となります。』


勘久郎 「そんな···」


憲剛 「勘ちゃん···」


伽那 『本来、式神麒麟継承の儀式の内容は公言するものではごさいません』


伽那 『ですから今回話したことは内密にお願い致します』


伽那は頭を下げた


伽那 『ではお話は以上となりますのでお引取り下さいませ』


伽那が立ち上がると


勘久郎 「君が伽那っていう可能性もあるんスよね」


勘久郎がそう言って立ち上がった


伽那 『···』


勘久郎 「なら僕は信じるっスよ伽那は生きてるって」


伽那 『そうですか』


伽那はその場を後にした


その仮面の下の素顔は哀しそうに笑っていたことは本人しか分からない

11話→←9話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 6.3/10 (14 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
15人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

nimo(プロフ) - この度更新停止状態とさせていただきました。楽しみにして下さった方々に申し訳ないです (2020年11月29日 11時) (レス) id: 246b778bcb (このIDを非表示/違反報告)
nimo(プロフ) - コメントありがとうございます!今後ともよろしくお願いします! (2020年11月15日 23時) (レス) id: 246b778bcb (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:nimo | 作成日時:2020年11月8日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。