推しがリスナーに告白とか心臓に悪いんでやめてください【紫】

なーくんと私が出会うまであと・・・？ ページ13

ジェル「初めまして、ジェルです。動画見てくれてありがとう、これからよろしくな」

ジェルくんは優しく関西弁のトーンで自己紹介をしてくれた。推しが尊い！！


私は感極まりながらジェルくんと握手を交わした。


・・・この世に生まれてよかった。心からそう思います。


莉犬「七瀬ちゃん泣きそうな顔してるけど大丈夫？」

莉犬くんが半分心配そうに、半分笑いながら声をかけてくれた。


『大丈夫です・・・』


若干泣きそうな私の声に、全員が私の方を振り向いた。



さとみ「泣くなよｗ」


さとみくんは私を横から抱きしめてくれた。その行動で私の涙は吹き飛んだ。



ぐっ・・・！推しに抱きしめられて嬉しいと思ってる自分が憎い！！

今すぐどいてもらいたいけど、このままでいてほしい気持ちもある！


私が心の中で葛藤していると、インターフォンが鳴った。




ー−−なーくんと七瀬が出会うまであと１分




るぅと「なーくんが来たんじゃないですか？」


『無理無理無理、ほんとに今回はさとみくんが出て』


箱推しだけど、最近なーくん寄りの気持ちが大きくなってるんだよ、私・・・。



さとみ「分かったよｗ」



意外にさとみくんはすんなりと玄関へ向かってくれた。




ー−−なーくんと七瀬が出会うまであと３０秒




ジェル「七瀬ちゃん大丈夫？しんどくなったら言ってな？」

推しに「あなたが尊いから泣きそうです」なんて言えませんよ。




ー−−なーくんと七瀬が出会うまであと２０秒




廊下からさとみくんとなーくんの話声が聞こえた。



心臓が破裂しそうなぐらい痛い。




ー−−なーくんと七瀬が出会うまであと１０秒




私はソファーの後ろに隠れた。

さとみくんとなーくんがリビングに入ったことが分かる。


さとみ「あれ？七瀬は？」


るぅと「ソファーの後ろに隠れましたよ」

るぅとくんって私のこと嫌いなのかな！？


ななもり「ななせ・・・？」

なーくんが不思議そうな声を出した。


さとみ「昨日話した、俺の義妹」

なーくんには話してたんだ！？


莉犬「七瀬ちゃん恥ずかしがってるからなーくんが来てあげて？」

莉犬くんがとんでもないことを言い出した。


なーくんが動き出したのが分かる。




ー−−なーくんと七瀬が出会うまであと３秒




なーくんはソファーの背もたれに手をつき、ソファーの後ろを覗き込んだ。



私は上から覗き込んだなーくんと目が合ってしまった。





ー−−なーくんと七瀬が出会うまであと０秒

推しから突然プロポーズされました→←どうも、「不審者・・・？」と疑われた者です

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