【短編集】終わりと始まり【2j3j】

こんな私でも　|gnzk ページ20

「…ぅう」


「大丈夫？どしたの？」



今日は例の日でお腹と頭がダブルで痛んでて辛い。たぶん彼もそれを察してくれてるので心配してくれる。



「だ、大丈夫」



気遣う彼に嘘を吐く。心配は、かけたくない主義。



「そっか、じゃあお仕事行ってきちゃうね」



「…いってらっしゃい」



私があんまり動けないと理解して去っていく彼。



「いってきます」



振り返ってにっこり笑ってくれた。

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「あ、あぁ、ぁ…」


この期間中は精神がおかしくなるもので。
なんでかわからないけど嫌なことしか考えなくなって、気付いたら泣いている。


「とーじろ、、、帰ってきてよ」



だけど、まだ彼が帰ってくるような時間帯ではない。



「…う」



痛みと情緒不安定でわけのわからない感情になる。
とりあえず帰ってきたらすぐ会いたいから玄関で待つか。痛みを抑えて玄関に座り込む。まだドア開かないかな。



「…なんか頭おかしくなってる」



だから嫌なんだよ、なんて思っていたら目の前のドアが開いた。かなり時間がたったらしい。



「と、とーじろ…っ」



わけもわからないけど涙が溢れる。



「ただいまAちゃん…今日はAちゃんが心配で早く帰ってきた！」



「んぁ、あり、がと」



涙声と鼻水が詰まってて変。
だけど優しく抱きしめてくれるからさらに泣いてしまう。



「寂しかったもん、今日帰ってくるまでなんか、いやな気持ちにな、って」



そっかそっか、と頭をぽんぽんしてくれる。



「ごめん…ね、めんどくさくて」



「ううん、大丈夫だよ、どんなAちゃんもだいすきだから」



そんな優しいとーじろーがすき。いつまでも一緒にいたいって思うのはわがままですか？？
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