希望 |kid ページ16
「晴、これ美味しそう！！食べよっ」
はしゃぐ彼女を前に幸せが溢れる。
今日はショッピングモールでデート。
祓魔師と研究者だから予定が合わず滅多に来れない。だからお互いはしゃいでいる。
「どうしよう晴、どっちにするか迷うんだけど…」
メニューの載った紙とにらめっこしているのを見る。
「じゃ、それ両方買ってはんぶんこしようよ」
「え！！いいのっ！」
ぱぁあと彼女の顔が輝く。
2人で店に並んで待つ。
その時、
きゃー！！や、魔がいるぞ！という悲鳴が鳴り響く。
さっきまで楽しそうだった彼女の顔が真剣になる。
目を合わせて、行こうかの合図。
声のする方に向かうと既に倒れている人が数名。
「やばいな」
「晴は無理しないで。危険だと思ったら助かりそうな人だけでも逃がして」
「…わかった」
こういう時、何もできないのが辛い。
とりあえずパニックになりつつある人々を誘導する。
その間にAちゃんは魔のもとへ向かう。
「…頑張って」
無言で頷くのを確認し、誘導と怪我の手当てにまわった。
しばらく時間が経ち、たくさんの人を逃がし、怪我人を手当てした。
苦戦している様子の彼女。一向に決着がつかないようだった。
心配がいっぱいになる。その時、
「…っ！？」
突然魔がこちらに攻撃をしてくる。
怪我する、下手したら死ぬ、そう思ったのに体は咄嗟に動かなくて。
目を瞑った。
え…？なにも痛くない？
そう思って目を開く。
「…ぁ"っ！？」
腕からあたたかいものが滴っている彼女。
「ごめん、ごめんっ」
手当てをしようとするがさせまいと魔が攻撃をする。
「…晴、…て」
「…、なんて？」
「晴、行って！」
でも、でも…
Aちゃんを置いてくなんて。
「…ここにいたら足手まといなんだから！！！早く行ってよ！」
何もできない自分が、悔しい。
「ほら晴！？必ず帰るから！」
「っうぅ、約束だよ…」
涙を流しながら全速力で走る。振り返らない。出口まで真っ直ぐに。
＿＿＿＿＿＿＿
ピンポン、とインターホンが鳴る。
彼は慌ただしく扉を開ける。
しかし彼の期待は外れ。
「配達でーす」
「…はい」
明らかにテンションの落ちた彼に配達員は荷物を手渡し、去っていく。
差出名には彼女の名前。
そういえば、同棲するから荷物送るねなんて言ってたっけ。
数時間前に置いてきた彼女。
未だに彼女が帰ることはなかった。
＿＿＿＿＿＿
マロリクありがとうございました！
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お米(プロフ) - (°д°)ﾎﾟｶﾝさん» 遅くなりすみません！ありがとうございます！ちゃんと読めました！！ (2022年10月26日 21時) (
レス) @page3 id: 951a0df5c4 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - Hinaさん» 好きと言っていただけてとっても嬉しいです…！またリクエストありがとうございます！遅くなってしまうかもしれませんが書きますね！ (2022年9月26日 19時) (レス) id: 2a01933ca8 (このIDを非表示/違反報告)
Hina - 凄く…好きです……あの、ほんとに出来たらでいいんですが、Chapter:4とChapter:5でysrさん、orb•ebnsさん、skngさんって出来ますかね……？(リクエスト多くて申し訳ない💦) (2022年9月22日 15時) (レス) id: 66b5211ad3 (このIDを非表示/違反報告)
(°д°)ﾎﾟｶﾝ - お米さん» 作者さんではないんですけど…私は最初は822って打ってたんですけど読めなかったので0822と打ってみたら読めました。もしこれも試していたならすみません…。 (2022年8月17日 20時) (レス) @page45 id: 455b891510 (このIDを非表示/違反報告)
お米(プロフ) - とても読みやすくて気に入ってます！「真実は」の続編が見たく、privatterで作品に記載されている通りにパスワードを入れてみたのですがいろんな方法で何回試しても開けません。どうしたら見れますかね…？ (2022年8月12日 22時) (レス) @page3 id: 951a0df5c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翡翠 | 作成日時：2021年11月23日 10時
