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今日も今日とてお昼休みは勉強会だ。弥生ちゃんも慣れたのか、私の前から移動して隣に座るようになった。邪魔をする対象を私にしたらしい。
私は彼女の構って攻撃に慣れているからいいのだが、影山くんがかなり弥生ちゃんに対して攻撃的だった。実際に手を出していないので、口撃と言った方が正しいのかもしれないが、とにかく何故かよく思っていないらしかった。
どうどうと彼を落ち着けるのも、もう慣れた。日向くんの方が真剣に取り組んでいる印象があったが、彼は彼で影山くんのことをよくからかうので、悲しいことに案外どっこいどっこいだった。
青城にお邪魔して三日目。昨日のことがあったからか、及川さんが私の近くに来なくなった。昨日のあの微妙な褒めを最後に私たちの会話は終了したみたいだった。
私はそれに関して特に何も思っていないのだが、青城の方々は何か思うところがあるらしく、休憩が入る度にしきりに私を及川さんの元へと誘導しようとしていた。
まさか私がそんな見え見えの罠に嵌る訳が無い。のらりくらりと立ち回り回避すると、ついに松川さんから「手強いね」と言われてしまった。褒められている訳では無さそうだったので、苦笑を返した。
「神風」
「あ、はい。ど、どうしたの？」
というところで、国見くんが動いた。私が振り向くと、彼は振り向いた私の顔を片手で鷲掴みにする。何だかデジャブを感じたが、恐らく影山くんにされたからだろう。
そのままぐっと上体を倒して彼は私の目の前に顔を近づける。こうして見ると彼も非常に顔が整っていた。鼻が高くて美形というのに相応しい。まつ毛も長くて、何だか女の子だったらモデルになっていたんじゃないかと思った。
しかし恥ずかしいものは恥ずかしい。しかも今は休憩中であって、帰宅中ではない。ギャラリーが多すぎる。もしかしたら金田一くんが止めてくれるかと思ったが、彼は顔を真っ赤にして私達から目を逸らしていた。希望は潰えた。
「な、なん、なに……」
「国見ちゃん」
ここは冷静に離れてもらうように言おう、と思って出した声は、まあ何とも呂律の回らない慌てた声だったが、それを遮るように切れ味の鋭い声が飛んできた。
「離れな」
「……最初からそうしてくださいよ、面倒です」
「一言多いよ！ごめんねうじうじしてて！」
ぱっと離れた彼を熱くなった顔で見上げると、彼は面倒くさそうに眠たい目をしていた。いつもの彼で、さっきのは幻覚だったのかと錯覚してしまいそうだった。
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ReG(プロフ) - なこさん» 閲覧して頂きありがとうございます。今後も読んでくだされば幸いです。 (2022年4月18日 14時) (
レス) id: d40d8fc65b (このIDを非表示/違反報告)
なこ(プロフ) - とてもおもしろくてすいすい読めて読み応えがあります(^-^)/ 更新楽しみにしております(⋆ᴗ͈ˬᴗ͈)” (2022年4月2日 19時) (レス) @page22 id: 5054bb840e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ReG | 作成日時：2022年3月22日 15時
