死ぬとは ページ23
半日過ぎた。朝が来て、もう夕暮れ。もうすぐ鬼が出てくる時間だ。
「今日は俺と胡蝶が担当だ」
「よろしくお願いします」
私はぼーっと外を眺める。半日で決めた。私は2人の挨拶を無視して、自分の話をする。
「1週間動きがなければ、私、鬼殺隊に入ります。足でまといは嫌なんです」
その言葉に、2人の返事はない。何を考えてるか比較的にわかりにくい2人だが、この時は一段と読むことが出来なかった。
「動きがあれば、舌を噛み切り死にます」
そこまで言うと、胡蝶さんが口を開いた。少し驚いた、あまり口を出すタイプでない彼女だ、ニコニコと笑って流されると思ってた。
「それがあなたの道ですか。ヒーローは、足でまといになれば死ぬんですか」
「……それは」
違う。ヒーローなら、足でまといにならないように努力する。だけど、私は弱いんだ。努力すら意味の無い、弱者なんだ。
「動きがあればあるほど、足でまといにならないために鬼殺隊に入るべきではないでしょうか」
胡蝶さんは私の肩を持ち、目線を無理やり合わせる。彼女の目は、至って真剣だ。
「死ぬなんて簡単に言わないでください」
微笑みなんてない。ただ、心から私に生きてて欲しいと願う目だ。どうしよう、そんな目を向けられると。
「申し訳ございません」
生きたくなるじゃないか。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 797人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うささん(プロフ) - ベルさん» ありがとうございます！いろいろ更新が遅くなっておりますが、気長にお待ちください (2019年10月10日 23時) (
レス) id: bf4eafc009 (このIDを非表示/違反報告)
ベル(プロフ) - うささんさん» 初めから読みました！更新楽しみに待っています！ (2019年10月10日 20時) (レス) id: 5a526b3f59 (このIDを非表示/違反報告)
うささん(プロフ) - 銀魂が超スーパーウルトラミラクル好き！さん» はっ、タイトルが数字なことと、誤字両方気づきました！ありがとうございます！ (2019年9月22日 19時) (レス) id: bf4eafc009 (このIDを非表示/違反報告)
銀魂が超スーパーウルトラミラクル好き！(プロフ) - 39ページ何ですが洗浄じゃ無くて戦場では…？ (2019年9月22日 17時) (レス) id: 05c8fb5aea (このIDを非表示/違反報告)
うささん(プロフ) - NANAMIさん» ありがとうございます！もうすぐ受験終わるので楽しみにしておいて下さい！ (2019年9月4日 22時) (レス) id: bf4eafc009 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：うささん
| 作成日時：2019年8月13日 12時
