A組も常識が通じないらしい

取り合いとは ページ9

「かって嬉しい花一匁」

「負けて悔しい花一匁」

　なぜ私は花一匁をやっているのだろうか。しかも、目の前に柱の皆さん。こちらには、A組のメンバー。

「Aがほしい」

「てめぇにやるかぁ！！！」

　勝己くんが爆破させながら、叫ぶ。すると、加勢するように焦凍くんも前に出る。その二人が前に出ると、もちろん仲のいい鋭児郎くんや電気くんたちも出てくる。

「Aは俺のだ」

「好きな女に告れねぇような奴に、Aの男を名乗る資格はねぇだろ？」

　宇髄さんが挑発すると、焦凍くんは明らかに不機嫌になる。確かに、焦凍くんに告白されたことはないかも。

「A少女に何かあれば、責任をもって、俺が娶る！」

「よくわからねぇけど、困ってるようだかやめてやってくれ！」

　煉獄さんを相手にしてるのは、鋭児郎くんと電気くん。すごい、なんか気になる試合始めてるな！てか、娶るって……

「出久くん……」

「蜜柑川さん、大丈夫だよ！何かあれば僕が守るから！」

　あぁ、やっぱりかっこいい。私を守って！と言う善逸くんみたいなことを言いそうになる。

「てめぇくそナード」

「抜け駆けはダメだなァ？緑のガキ」

「え、なんでかっちゃんまで！」

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