告白とは ページ15
ここから、本編では書かなかった番外編になります！
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「……こんにちは」
私の声はすごく落ち着いていたと思う。嬉しい、苦しい、恋しい、そんな感情が混ざって出た言葉。
「蜜柑川さん？」
その声、その顔が。本当に、たまらなく愛しい。……なんで、鬼を殺す私のいる、こっちに来ちゃったの？
出久くん。
「なんだ、Aの知り合いか？なら」
「彼は、男性です。皆さんに、お任せします」
私は彼の友人である以上、彼を保護する責任があることくらい分かっていた。分かっていたけど、口では違うことを放っていた。
「A？」
様子の違う私に気がついたのか、心配そうに無一郎さんが私の袖を引っ張る。ダメだ、わかってる。私情を出したらダメなんだ。
笑って、何事も無かったかのように振舞って、いつもの様にしなきゃ……いけないのに……
「……君向こうの部屋行って」
「え」
冷たく出久くんに言う無一郎さんは、本当に今までに見た事がないような表情をしていた。
「Aが悲しそうな顔してるから、Aの前から消えろって言ってるの」
無一郎さんが今までにないくらい怒っていることは、誰にでもわかった。だから気を使って宇髄さんが出久くんを別室に移した。
「大丈夫？」
「は、はい。ありがとうございます」
私がお礼を言うと、無一郎さんはぎゅっと私を抱きしめた。彼から抱きしめられるのは、初めて。
「なにかされた？」
「いえ……」
ここで話さないと。いや、この人たちになら話していい。
「私、彼に告白して振られたんです。ただそれだけです。私情を挟んでしまい、申し訳ございません」
「謝らなくていいよ、話してくれただけでも、僕は嬉しいから」
そう言って私を慰めてくれる彼が、ひっそりと出久くんに敵対心を抱いているのは知りえない話。
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うささん(プロフ) - クッキー大好き！さん» 返信遅れてすみません！これからも更新頑張ります (2019年8月28日 22時) (
レス) id: bf4eafc009 (このIDを非表示/違反報告)
クッキー大好き！ - やっと来たー！！楽しく見てました！！これからも更新してください！！ (2019年8月20日 19時) (レス) id: dcaad7b3be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うささん
| 作成日時：2019年8月17日 22時
