ー痛いー ページ12
「本当にサイタマさんは違うんです」
私がフォローのつもりで言うと、その人は驚いたように目を一瞬見開いた。が、すぐに正常に戻る。表情が顔に出るけど、それをしっかりと理解しているタイプ。って、なんで私はこの人の解析をしているのだ。
「お前、最初からいたのか」
「は、はい」
素直に答えると、男は私の手を引いた。そして、乱暴に茂みの方へ私を投げ捨てた。
「お前がいたら、本気のこいつと戦えないからな。女、お前はこいつを始末した後で、たっぷり味わってやる」
そのときの彼の顔は、不適で嫌な笑みを浮かべていた。女を味わうという意味は一つしかなくて、私は彼に恥を晒されるのを想像して、悪寒がした。でも、サイタマさんが負けるはずがないので、逃げることなく見守った。
動き出した男は、すごく早くて私には何かがいる、動いていると言うことしか分からなかった。しかし、サイタマさんは違った。目が確実に、彼を捉えているのだ。
「なあ帰っていいか？」
サイタマさんが目線を向けたとき、男は恐怖におぼれた顔をして技を繰り出した。それを見たサイタマさんは拳を突き出し、チェックメイト。と呟く。そして減速されることなく、拳は男性の部分に当たる。
私は恥ずかしくなってしまい、下を向いていた。
聞こえるのはサイタマさんのいいわけと、か細く聞こえるか聞こえないかという大きさの奇声。女性は一生のうちで出産が一番痛い瞬間だと言うが、男性はそれを痛めたときだという。本当に、かわいそう。
「A、もう出てきていいぞ」
そう言われたので素直に出て行くと、本当に苦しそうにする男性がいた。サイタマさんは事故で済ませているが、そういう話じゃないと思う。
「お前だって、嫌な思いしたんだから使えなくなるくらいがいいんだよ」
「な、何言ってるんですか!」
サイタマさんは鬼ですか!
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 290人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うささん(プロフ) - ワンパンマン大好きさん» え、何でも……しないですか……番外編の方をお楽しみに！ (2019年7月18日 19時) (
レス) id: e71d51b2fb (このIDを非表示/違反報告)
ワンパンマン大好き - いえいえ！大丈夫です！これからも頑張ってください！応援してます！でも童帝君の出番増やしてくれたら嬉しかったり発狂したり…(お願いします童帝くん小説書いてください何でもしますから！…なんでもするとは言ってな(すみません)) (2019年7月18日 16時) (レス) id: bda1ec34af (このIDを非表示/違反報告)
うささん(プロフ) - ワンパンマン大好きさん» 童帝くん好きですか！出番少なくてすみません…… (2019年7月17日 23時) (レス) id: e71d51b2fb (このIDを非表示/違反報告)
ワンパンマン大好き - 童帝君最高(真顔) (2019年7月17日 22時) (レス) id: bda1ec34af (このIDを非表示/違反報告)
うささん(プロフ) - らいさん» もうって感じですよね……、頑張りやす！ (2019年5月15日 15時) (レス) id: e71d51b2fb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：うささん
| 作成日時：2019年5月12日 20時
