呪力が憑いてた【呪術廻戦】

33話 ページ34

まるで走馬灯のようにゆっくりな流れ


真人｢順平はさ、まぁ頭いいんだろうね

でも熟慮は時に短慮以上の愚行を招くものさ
君ってその典型！！


順平って君が馬鹿にしている人間のその次くらいには馬鹿だから

だから、騙されるんだよ｣



グニィ、と右腕が歪んだ


例えるならそう、呪霊のような形


真人｢あれ？おかしいなぁ｣


右腕の形が変わって言うことを聞かない

片腕だけが、2人に危害を与えようとする


『に、げて...！！
ふた、とも！！にげ、！！』


2人は優しいから、多分、そう簡単には逃げてはくれない


虎杖｢A！！｣

吉野｢Aさんっ！！｣


ほらね、迷わず向かってきた

一体どれだけの優しさを持ってるんだ、君たちは


2人の後ろの窓ガラスを思い切り叩き割る


動かせる方の腕で2人を放り投げた


『っ＿＿＿＿』


大丈夫だから、と口角をあげて言おうとしたがもう声は掠れていた



真人｢もーなんで逃がすのさ


ってあれ？また声出なくなっちゃった感じ？
2人を逃がして安心した的な？


無言で見つめないでよ何か言ってくれないとわかんないよ？

まあでも、目付きから察するに"お前の相手は私だ"とでも言いたげだね｣


余裕そうにいう真人


『くっ、そ、はらたつ、なっ...！』


拳をふりかざす


真人｢なんだ、声出るじゃん｣



次は真人が仕掛けてきた

その攻撃は校舎をほぼ壊す形となる


『...！？』


逃げられる！！！


三階から飛び降りる真人

追うために空中を飛んだ


すると段々右腕の違和感が取れていく感じがした


はっとしてみると治っていくではないか

いや、戻っていくの方が正しいだろうか


徐々に変色した部分が薄まってきているのだ



何故か気になるが今出る答えは1つでいい


アイツの攻撃は少しの時間しか効かないということだけで、十分だ

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