呪力が憑いてた【呪術廻戦】

14話 ページ15

私たちは今少年院の前に来ている


そして補助監督である伊地知さんに説明を受ける


虎杖｢なぁなぁ

俺特級とかまだイマイチ分かってねぇんだけど｣


『《同じく》』


そういうと野薔薇ちゃんに呆れた顔された


だって五条先生、先生なのにそういうのあるって教えてくれなかったんだ！！！


...もしかして聞いたら教えてくれてた？


虎杖くんと私の質問には伊地知さんが、通常兵器が呪霊に有効と仮定した場合で教えてもらった


伏黒｢本来、呪霊と同等級の術師が任務にあたるんだ

今日の場合だと五条先生とかな｣


虎杖｢で、その五条先生は？｣


そう、虎杖くんが言う通り、今日は先生がいない

伏黒くんによると出張中らしい


まだ素人にも等しい1年が特級相手って大丈夫なのだろうか

もしかして素人なの私だけ？？



私の苦手な説明が終わると、立ち入り禁止テープの向こう側から女性が話しかけてきた


｢あの！

正は、息子は大丈夫何でしょうか｣


女性は面会に来ていた保護者さんらしい

雨の中涙を浮かべて心配している様子は母親そのものだ


虎杖｢伏黒、釘崎

助けるぞ｣


釘崎｢当然｣

伏黒｢...｣


ちなみに私が来た理由は


『《じゃあ、呪力渡すね》』


つまりそういうことである


頑張って、という意味を込めて1人ずつ背中を叩いていく



私は、帳が下りて姿が見えなくなっても雨で滲んだページを虎杖くんたちに向けていた







しばらくすると、伏黒くんと野薔薇ちゃんが見えてくる


...なんで？

虎杖くんは？



伏黒くんに事情を聞いた


伏黒｢避難区域を10kmまで広げてください｣

伊地知｢伏黒くんは？｣

伏黒｢残ります｣


『《私も残る》』


どうしようもなく不安ですぐにそう答えた


伏黒｢お前は釘崎についててやれ｣


《でも》と書こうとすると、手を押えられた


伏黒｢もしもの時、俺にはアイツを始末する責任があります｣


...大丈夫、虎杖くんなら大丈夫


私と伊地知さんに向けて、真剣にいう伏黒くんをみて自分に言い聞かせた


ならば、せめて伏黒くんに呪力を


そっと触れて、今ある呪力を全て渡した


意識は失ってしまうが、命に別状はないし、寝れば回復する



...だから大丈夫

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