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2017 20 ページ38
神ちゃんは、オレが早起きなんは知ってる。
だから寝たふり。
神ちゃんは、オレが寝たふりだっていうのにも気づいている。
だって、驚きも騒ぎもせず、静かに部屋を出て行くなんて、
昨夜からの神ちゃんは、酔ってもなければ、想定外のことでもなかったってこと。
そして、何も告げないで出て行った。
つまりは、そういうこと。
何もなかったことにしよう、、、ってこと。
玄関の扉が閉まる音を聞いて起き出す。
まだ、5時だ。
外はまだ暗い。
まだ温もりの残るシーツを握って、、、
オレは、涙が止まらなかった。
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作者名：まさか
| 作成日時：2021年2月28日 11時
