あの女の子は、な組の...【stpr】

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Aサイド




光希に、黒組の組長に私の正体をバラされた。



唯一お兄ちゃんの奏だけが、動揺していない。





ああ、最悪だ。任務失敗。





今すぐに光希を殺して、な組も殺さないと・・・・。





だけどお兄ちゃんからよどめなく溢れてくる血。

止血しないと、亡くなってしまう。


私のことを守ってくれたお兄ちゃんが、亡くなってしまう。






ああ、どうするべきなんだ。




私は最強なはずだったのに。







こういう面では、ほんっとに弱いなぁ・・・。












どうせ任務失敗しました、って家に帰っても殴られるばっかりだし。






生きてる意味なんて、なくなっちゃうよ。



















もう無理なんだって。



















とっくに知ってるよ、自分の心に限界が来てることなんて。



















本当は、お兄ちゃんとも争わなくて、疑わない平穏な兄妹でいたかった。

お父さんとお母さんとも、普通に接したかった。









銃とナイフ。人の命を奪うものなんて、持ちたくなかった。












今まで何人の人の血飛沫を見てきただろう。













絶叫しながら息絶える人、目を見開いて息絶える人、涙を流して息絶える人＿＿＿＿＿＿＿。











私、嫌なんだよ。


こんな裏社会に産まれたくなかった。














＿＿＿＿＿来世は、普通の女の子がいいなぁ・・・。



















私はもう充分すぎるほど、頑張ったから。






そろそろ休憩しなきゃ。



















すっかり馴染んでしまった銃のグリップを握り、銃口を首に向ける。













誰かが止めに来ても、これなら力をかけるだけで発砲される。



















まぁ、誰が敵を守るのか、っていう話だけど。



















『それじゃ、あね・・・・・・。皆、大好きだよ・・・・・・・・・・』


















なんやかんや楽しかったよ。
ありがとね。
















私はトリガーをゆっくり引いた。



















バンっっ



















・



















・



















『・・・っはは、なんでよ。私もう疲れたよ・・・・・・・』



















視線の先には、私の銃を撃ち落としたさとみ。





意味分かんない・・・・。

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