紅葉を纏う少女 (ページ38)

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紅葉が36枚ページ38

NOside

しばらくして自主トレをしていたメンバーが戻って来た。

円堂｢おぉー！｣

既に用意されていたおにぎりを見て円堂は目を輝かせる。

目金｢僕も握ったんですよ･･･いやぁ芸術的な出来ばえで･･･特に梅の入ったおにぎりに注目して下さい！一つ一つ潰して＿＿＿＿＿｣

目金が熱く語る声はおにぎりにがっつく彼らには聞こえていなかった。

その様子に秋と春奈は苦笑する。

土門｢あれ、監督は？｣

壁山｢そういや居ないっスね･･･｣

一之瀬｢あ、｣

当たりを見回していると瞳子がどこからか戻って来た。

瞳子｢みんな、自主トレで汗かいたでしょ？近くにお風呂があるから、すぐに入って来なさい｣

｢｢｢｢｢おおぉー！！｣｣｣｣｣

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

壁山｢温泉っスよ！温泉！｣

栗松｢源泉かけ流しでヤンス！｣

1年の壁山と栗松は温泉に入れるという事ではしゃいでいた。

染岡｢秘湯ってやつだな｣

風丸｢汗でベタベタだよ｣

会話を交わしながら服を脱いでいると、

塔子｢円堂！一緒に入ろうぜ！｣

更衣室の扉が開かれ女子であるはずの塔子がそこに立っていた。

当然、男子更衣室からは大きな悲鳴が響き渡った。

夜になると全員で火を囲い1年生による漫才が行われた。
見事に大爆笑が起こり日が消えた頃に円堂が欠伸をした。

夏未｢そろそろ時間ね｣

そう言って夏未が投げた球体は大きく膨らみテントに早変わり。

円堂｢俺達はこっちだ｣

円堂に続いてキャラバンに乗ろうとしている男子達の中に塔子が紛れていた。

秋｢あなたはこっち！｣

秋と夏未に取り押さえられテントまで連れていかれた塔子であった。