紅葉が12枚 ページ14
NOside
円堂が弾いたボールを染岡が取る。
染岡｢くらえ！｣
『ドラゴン＿＿＿＿＿』
塔子｢いくよ！｣
染岡がドラゴンクラッシュを放とうとするのと同時に、塔子は頭上で手をクロスさせ左右に振り下ろした。
『ザ・タワー！！！』
染岡｢おわぁ！！｣
青い雷が染岡を襲った。
塔子｢つめが甘いね、宇宙人！｣
染岡は塔子を睨んだが、すぐに何かに耐えるような顔をした。
瞳子｢･･･｣
優羽｢･･･｣
瞳子と紅月はそんな染岡の様子をしっかりと見ていた。
円堂｢あいつ、やるじゃないか！｣
円堂と塔子は好戦的な目でお互いを見た。
そしてボールは再度染岡に渡った。
塔子｢またやられに来たか！｣
しかし目の前には塔子がいた。
染岡はやけくそでシュートを打ったが、ゴールには入らなかった。
染岡｢チッ！｣
そして前半が終了した。
塔子｢大した事ないね、宇宙人さん｣
染岡がベンチに戻る際、塔子は挑発して自分のベンチへ戻って行った。
円堂｢染岡、いい感じだったぜ！後半もガンガン攻めてくれよ！｣
染岡｢あ、あぁ･･･｣
優羽｢･･･｣
円堂の言葉に染岡はぎこちなく返した。
紅月はベンチに戻ってきた染岡、風丸、壁山の3人をいつも通り微笑みながらだが、ずっと見つめていた。
秋｢みんな、大人と互角に戦ってるじゃない！その調子よ！｣
春奈｢1人少ないなんて思えないです！｣
夏未｢そうよ、みんななら勝てるわ！｣
円堂｢分かってるって！｣
タオルや水を配りながら選手達を鼓舞するマネージャー。
瞳子｢みんな聞いて、後半の作戦を伝えるわ｣
イレブンは瞳子に顔を向けた。
瞳子｢染岡君、風丸君、壁山君･･･あなた達はベンチに下がって｣
瞳子が告げた言葉に名前を言われた3人は驚きの声を発した。
円堂｢何だって！？｣
瞳子｢空いたスペースは、残りのメンバーでカバーして･･･よろしくね｣
瞳子はお構い無しに言葉を続けた。
染岡｢何で俺が下げられなきゃいけないんだ！｣
風丸｢監督の考えが分かりません！ただでさえ厳しい状況なのに･･･｣
壁山｢俺、さっき転ばされたからっスか？｣
当然、反対や疑問の声は上がる。
瞳子｢勝つ為の作戦よ｣
鬼道｢待って下さい｣
背中を向けて歩いていこうとする瞳子を鬼道が呼び止めた。
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作者名：和丸 | 作成日時：2019年5月2日 1時
