story＊62 胸の痛みとコーヒーの味 ページ19
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「だ、だから、そんなわけないって……！！」
「で？なんて答えたの！？」
「……ハンジ、人の話聞いてる？」
「じゃなくてさ。もうバレてるんだから。Aを見てたらわかる」
「なな、何で…ッ！？」
「う〜ん、…私のAに対する愛の力？」
「な、何それ……」
「いいから、それで何て答えたのさッ！？」
そう言って更に目を輝かせるハンジ。
どうやら誤魔化しは効かないらしい。
「………何も、……答えて…ない」
「……何も？」
「……うん。……その後、寝た…けど」
観念してそう告白した私に、ハンジは顔をしかめて見せた。
「まさか、まだ身体だけ…とか言わないよね？」
「………………」
すぐには何も答えられなかった。
ハンジの質問に、否応なしに胸が締め付けられるのを感じる。
身体だけ……―――
最初はそんな関係だったはずだ
現実逃避の挙句の果て
私が求め、アイツが応えた
ただ、それだけの……
違う
本当は気づいてた
ずっと前から…
気づいてたのに、気づいてない振りをしてただけ
だから…
「……苦しくなった。……前よりも、ずっと…」
沈黙の後、私はポツリとそう言葉をこぼした。
「………アイツのこと、………好きだから」
消え入りそうな声で呟くと、手の中のマグカップをギュッと強く握りしめる。
その言葉を口にして、胸が小さくトクンと
それは痛みを伴った疼きだった。
「………そっか…」
そう言ったきり、ハンジはそれ以上何も言わなかった。
ハンジが淹れてくれたコーヒーを口に含む。
いつもと同じコーヒーなのに、すごく苦く感じた…。
・・・・・・・・・
作者の沙羅です。
遅くなりましたが、明けましておめでとうございます！
今年もよろしくお願い致します！
更新お待たせしてしまい、本当に申し訳ありません！！
今後もゆっくりめのペースになるとは思いますが、完結に向けて全力で頑張っていきます。
どうか引き続き最後までよろしくお願いします！
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ああ - 続きがめっちゃ気になります！ (9月12日 17時) (
レス) id: 951a2a07c6 (このIDを非表示/違反報告)
ああ - 更新待ってるよ〜 (9月12日 17時) (レス) @page39 id: 951a2a07c6 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - いつまで待ってるよさん» コメントありがとうございます！更新待ってくださってるということでしょうか。ありがとうございます（泣）。続きもう少しで更新できそうです。頑張ります！ (2021年4月19日 23時) (レス) id: d224b33113 (このIDを非表示/違反報告)
いつまで待ってるよ - みゃー (2021年4月13日 16時) (レス) id: 96589efb3e (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - ミカサさん» コメントありがとうございます！更新お待たせしてすみません！待っていただきありがとうございます！ (2021年3月21日 22時) (レス) id: d224b33113 (このIDを非表示/違反報告)
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