唇で塞いで ページ48
翔平 side.
おかしい。
明らかに何かがおかしい。
いつも通り、何事もなかったかのようにしてるAと慎だけど、二人の雰囲気が明らかにおかしい。そう感じてるのは俺だけじゃないってこともみんなの表情から分かった。何がおかしいかって言われたら、うまく言えないけど…
「ち、近いよまこ」
慎「いやいつも通りですけど」
「〜〜〜っ、もう離れて！」
慎「やだ」
慎がAにべったりなのは確かにいつも通りなんだけど、くっつきながら髪の毛をくるくると指に巻き付けて弄んだり今にもキスしそうなくらい顔をくっつけてたり今までとは明らかに違う慎の触れ方。そして、今までだったら平然としてたAが異様に照れてる。絶対おかしい。
壱「…おまえらなんかあった？」
みんなが聞くに聞けなかったことをついに聞いた壱馬さんに二人の動きがピタリと止まって、俺たちは思わず顔見合わせる。
慎「あー、実は俺ら」
「わぁーーーーー！」
慎「っうるさ…」
北「え、俺らなに？」
慎「いやだから」
「ああああまこちゃん！？」
顔を真っ赤にして慎の口元を手で覆い塞ぐA。いきなり口を塞がれてむぐっ、と苦しそうな声をあげる慎は眉間に皺を寄せた。
樹「Aなにしてんの」
「なんでもない！」
翔「いや慎喋らせてあげなよ」
「翔ちゃんは黙って…ひゃっ」
俺を睨みつけながらそう言いかけたAはいきなり悲鳴をあげながら慎の口元から手を離した。何かと思えば、どうやら慎が口を塞いでたAの手を舐めたらしい。
「ま、まこのばか！なにすんっ…」
「「「「……はあ！？！？」」」」
顔を真っ赤にして慎を怒るAの言葉を遮るように、今度は慎がAの唇を塞いだ。…それも、自分の唇で。それを見た途端驚いたように声をあげた俺たちを無視してゆっくり離れる二人の唇。
「〜〜〜！！なっ、なっ…」
慎「塞ぐなら手じゃなくて唇でしてくれる？」
北「まこ、まこっちゃん！？」
樹「何してんの！？」
翔「おまっ…いくらなんでもそれはやりすぎ！」
壱「へえ〜」
俺の隣でにやにやと笑う壱馬さんが「おまえら付き合ってんのか」と言った途端、ふっと笑う慎とさらに顔を真っ赤にするA。その反応から二人が付き合い始めたのは一目瞭然で、俺たちはまた「えええええ！？！？」と叫んだのだった。
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あや - 読ましてもらってますこれからもがんばってください！！！！！！！！！！！ (2019年9月29日 13時) (
レス) id: 674af23c92 (このIDを非表示/違反報告)
ぺこ(プロフ) - 佐野慎さん» ありがとうございます！わたしもまことくん推しでついまことくん贔屓になるのでぜひまこ推しの方に読んでいただきたかったので嬉しいです、、！ (2019年9月16日 22時) (レス) id: 73513cd31a (このIDを非表示/違反報告)
ぺこ(プロフ) - 狼さん» ありがとうございます、、！これからも守られますよ〜〜！！ (2019年9月16日 22時) (レス) id: 73513cd31a (このIDを非表示/違反報告)
ぺこ(プロフ) - さくらさん» お返事遅くなりました、、ありがとうございます！これからも更新頑張ります！！ (2019年9月16日 22時) (レス) id: 73513cd31a (このIDを非表示/違反報告)
佐野慎(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！！まこっちゃあああん(推し)！！無事であってほしいです…！急なコメント失礼しました笑。 (2019年9月15日 20時) (レス) id: eb52afa9d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぺこ | 作成日時：2019年8月31日 13時
