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忘れられない恋 ページ1

北人 side.




陽射しが強くなり始める五月、蒸し暑い教室で教師が理解できそうにない教科書をただただ読み上げている。頬杖をついて窓の外を眺めてると校庭に見つけた一人の女の子。……Aだ。友達と笑い合うその姿は、大勢の中に紛れていてもすぐに見つけられる自信が俺にはあった。そんなことを考えながらぼーっと眺めていると、バシッと頭に痛みが走った。


北「いった!!」

「いったじゃない!吉野おまえ話聞いてんのか?」

北「き、聞いてます!」

俺の頭を教科書で叩いたのは先生で、ぎろりと睨まれて慌ててページの遅れた教科書を捲ると教室内でクスクスと笑い声が起こった。ふと前の席から振り返ってにやりと笑う翔吾を、今度は俺が睨んだ。


翔「ほーくちゃーん」

北「なんだよ」

翔「授業聞かんとなにしてたん?」

北「べ、べつになにも」

翔「どうせ校庭のAちゃんでも見てたんやろ」

北「みっ見てねえし!てかなんであいつが校庭にいたの知ってんの!」

翔「だって俺はみてたもん」


平然と言ってのける翔吾の膝を足で蹴ると「いった!」と先ほどの俺みたいに呻き声をあげた。なんで翔吾がAのこと見てんだよ見んな、と睨めば困ったように首を傾げた。


翔「いや、ほくちゃんそんなこと言える立場やないやん」

北「う…それは、そうだけど」


痛いところを突かれて思わず口を噤む。…確かに翔吾の言う通りだ。俺とAは、数ヶ月前に別れた"元"恋人なのだから。






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作者名:ぺこ | 作成日時:2019年9月23日 0時

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