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ジェシーSide
岩「ん、ぁ」
葉『ぅ、ん、あぅ、、』
目の前で繰り広げられるいわもっちゃんとAのキス
舌こそ入れてないものの部屋に響くのは聞いているこっちが恥ずかしくなるようなリップ音
なんだろう、このモヤッとするような感覚は
目の前で起こっていることは、同じ事務所に所属している男のアイドル同士でしているキスだというのに、ありえないことなのに
Aのことは女の子みたいな可愛らしい顔をした後輩としか思っていなかったはずなのに
ただ少し気になって、ちょっかいをかけていただけだったはずなのに
俺がAに恋愛感情を持ってるなんてありえないことなのに
こんな、目の前でキスされるなんて
ジ「ありえねぇ…」
この微かな呟きが聞こえたのか、いわもっちゃんがAとキスをしつつこちらに目線を寄越してにやりと笑う
あ、駄目だ
今の挑発に完全に怒りを覚えた俺は
Aのことが好きだったんだ
田「…ジェシー？」
ジ「駄目だわ俺、Aのこと好きだわ、」
田「は、は？」
ジ「お前もでしょ？揶揄うふりしてたけど、さっき目がマジだったもんな」
田「……、ライバル多すぎんじゃんまじで」
違うグループってだけで9人と比べると相当不利なのに、どうやったら俺のものにできるんだか
ジ「…つーか、まだここにいる誰もAのこと自分のものに出来てないってことっしょ？」
阿「……っ」
渡「…」
2人のこちらを軽く睨むような視線
どうやら俺の言う通りらしい
ジ「俺どうやってもAのこと奪うから」
田「いや俺だって負けねぇから」
ふとAの方を向くと、いわもっちゃんの膝の上でぽかんとした顔でこちらを見つめている
葉『ぇ、えっと…』
ジ「9人よりめちゃくちゃ出遅れたけど絶対俺のものにするから」
田「お前今自覚したんだろ、俺は前からAの
こと好きだったし。絶対マンズ兄さんには負けねえから」
俺たち2人の勢いについて行けなかったのか、おろおろと戸惑っているA
そんな所すらも可愛い
ジ「ん、ほら、こっち向いて」
葉『ん、ぅう？』
ちゅぱっという音と共にAの唇から離れる
ジ「はっ…、予想以上に良いな♡」
絶対に俺が落とす
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作者名：佐倉 | 作成日時：2020年8月9日 23時
