名を付けるならなんと呼ぶ Ⅱ【ONEPIECE】 (ページ48)

今日:4 hit、昨日:15 hit、合計:27,273 hit

．ページ48

元々外科医である俺が“オペオペの能力”を、普通の人間が使うよりも最大限理解し使えるように、
彼女もあれだけリスクも多い能力を持ちながら、ちゃんとそれを理解して使いこなしている。
血を吸えないと言ったあたりは甘いなとも思ったが。

それに、

吸血鬼(ラミア)について詳しく話を聞いた時、おれは無意識にAにピッタリな能力だなと思った。

ラミアの容姿については諸説あるが、彼女の姿は本当に御伽話に出てくる登場人物のようだ。
人目を引く程整った容姿に赤い瞳、だなんて。
何かの因果めいた物を感じさせる。
12歳といえばまだ子供だが、もう3.4年もしたらもっと女らしくなるだろう。

誰がどの実の能力を得るかなんて、全て運次第だが、なるほどAは吸血鬼(ラミア)になるという悪魔に選ばれたのかもしれないな、なんてらしくもなく思ってしまった。

リスクも大きいあの能力をここまで使いこなし、2年間北の海で1人で生きてきたのだ。それが如何にすごいことか。

……それも、一人で生きて行くためには必要だったのだろうな。なんて考えて、それ以上想像するのはやめた。

それよりも今のうちにやっておくことがある。

俺は静かに街の中へと歩みを進めた。