名を付けるならなんと呼ぶ【ONEPIECE】 (ページ47)

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＿＿＿＿…

瞼はちゃんと閉じていた。
明るい外の光はカーテンを締め切っていても部屋に差し込んできて、瞼の裏を赤くする。

夢すら見れない浅い眠り。脳は覚醒していて、色々な音が入ってくる。

昼が過ぎてた時にいよいよ寝るのを諦めて、
シャワーを浴びた。

寝れないのは、夢を見るのが怖いからじゃない。
きっと昨日寝すぎたせいだ。

夜19時。

流石に4つのアジト回るならと早い時間帯に集合することになっていた。
場所は、隣町にあるアジトのひとつ、そのほんの少し離れた所にあるレストランだ。

やることも無かったせいで集合時間の1時間ほど前にたどり着いた私は、Aに店に入り、ぐるりと席を見渡して適当な人を選び、あの人と同じものを、とウェイターに注文した。

ゆっくり時間を潰そう、と思っていたら、料理が届いてすぐ、ローが店に入ってきた。
切れ長の瞳がぐるりと店を見渡して、私を捕えると、丸く形を変える。
どうしようかな、と考え答えを出す前に、ローがこちらへと歩いてきた。

「早いですね」

「…食事は普通に食うんだな」

「ええ、ちゃんと人間なので。ローさんも食事ですか？」

「ああ」

そんな会話を交わして、目の前に座るローに視線を送る。

その行動はAにとって少し意外だった。
誰かと食事を取るなんていうのは……かなり久しぶりだ。

まぁ、おかしくない流れではあるから、別に咎めたりもしない。