検索窓
今日:15 hit、昨日:33 hit、合計:112,289 hit

飲み干すキャロル ページ40




甘くどろりと舌に広がるブランデー。

ミステリアスに鼻を通り抜けるのスイートベルモット。



この想いが讃歌となり、貴方に降り注ぎますように。








飲み干すキャロル
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



◆シャチside


目の前にいるAは、いつもより早いペースでぐいぐいとグラスを煽っている。お酒というものは不思議なもので、楽しければ楽しいほど進んでしまうものなのだ。


Aはお酒に関して特筆して強いわけでもなく、そして弱い訳でもない。限界に近づけば近付くほど顔が赤くなるからわかりやすい。
そして、宴の席の翌日に俺たちがどれだけ二日酔いでダウンしていてもAはいつだって必ずけろりとしていた。己の限界をちゃんと見極めているのか、と思いきや、実はそうでは無い。



ふにゃ、ふにゃ、と笑っているA。飲んだ酒の量に反比例して笑いの沸点が下がっていくらしく。箸が落ちただけでも笑うAの笑い声は、よく通るのに煩くない。


今日は本当にいつもより酔いが早かった。理由は明確。楽しかったのだろう。
放浪中に出会ったという面白い海賊団の話は確かに愉快で、そりゃキャラ立ちすきだろ、と何度も突っ込みたくなるような内容だった。

.→←.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (110 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
219人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:幸せうさぎ | 作成日時:2023年2月9日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。