今日:2 hit、昨日:50 hit、合計:113,939 hit
小｜中｜大
． ページ36
Aが他の海賊団に何やら勧誘を受けたという話はキャプテンの耳にも届いていたらしく、その話題は地雷だということを察する。
言わずもがな、なのだが、キャプテンはAのことを心底可愛がっているので、本来ならばAが他の海賊に世話になったというだけでも激おこプンプン丸不可避だ。
むしろここまで静かに話を聞いていた方が良く我慢した方だと言えるかもしれない。
これはまずいと思うものの、Aは少し離れているせいだろう、こちらの様子には全く気付くことなくべらべらと続きを話している。
「いやでもそんな急に誘うなんてすごい変わった人達だなぁって思ったんだけどさ、凄くいい人で」
どす黒いオーラが船長から発せられる。Aのいる真ん中の輪で話している奴ら以外の船員は、どうもおかしい船長の様子にそろそろ気付いたらしく、「ひ」「ちょ、あれA止めた方がいいんじゃないの？」「馬鹿言わないで！触らぬ神に祟りなしって言うでしょ！」
という声が聞こえた。
多分船長はAの話で頭がいっぱいいっぱいなので聞こえていないのだろう。命拾いしたな。イッカク、ウニ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 216人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：幸せうさぎ | 作成日時：2023年2月9日 0時
