放浪少女は今日も自由に海をいく【ONEPIECE】 (ページ34)

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真ん中の輪でベポの膝に乗るAが。その輪の中にはシャチも居るようだった。
少し離れて幾つか輪ができていて、
俺は特にどこの輪にも入らず、皆の会話を聞きながら船長の横で酒を煽る。

「……んで、迷子のふりして商船に乗って、途中で手頃な海賊船を見つけたからハイジャックしようと思ったんだけど、それが意外と良い人だちだったからなんか流れで乗せてもらって…」

今回の旅の話をしているAは至極ケロッとしているけれど海賊船をハイジャックするのは辞めた方が良いと思う。辞めてくれ。

内心思ったことと同じことを仲間の1人に指摘されたのか、「ちゃんと逃げれる算段がある時しかそんな事しないよぉ」とへらへらしていた。

Aは素知らぬ顔だが、俺の隣にいる船長の顔が凄まじいからまた後でバラされるんだと思う。
因みに今もAは太腿から下が無い。
船長室にバラしてくっつけられているらしい。どうせ何かまた不用意な発言でもしたのだろう。

「だって真逆のエネルギーにコーラを使うって言うんだよ！？なんだそれ！って思うじゃん！？」

だっはっはっは。と、そんな調子で笑うAは、まだ宴も半ばという辺りから随分顔が赤かった。テンションも高い。