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「はぁ！？あんた、この量のデータを管理しようとしたら、それこそずっとこのノートを持ち歩いて事ある事に書き続けなきゃ…」
そこまで言って、はた、と私も気付いた。
「そっか、もしかして能力…？」
「うん。わたしはロクロクの実の能力者だから、あらゆる事を記録できるの。私自身が既に歩く航海日誌みたいなものだから。一日の終わりに、その日記録したことの中から、ナミや他の皆がいつか振り返った時に役に立ちそうなデータをまとめてるだけだよ。」
本日二度目の、愕然。つまり、そもそもA自身が歩くデータ倉庫なのだ。既にラフログブックはAの脳内にあって、それを書き起こしているだけ。と。
あ、でも、測量はルフィとかに手伝ってもらってる…。と更に驚愕の事実をAは重ねた。あのルフィの扱いをこんなにも早く、完全に理解して利用しているなんて…。
「A…」
「ごめん、治すところがあったら教えて欲しい。ちゃんと治すから。」
「違うわ！！凄い！本っ当に凄い！これは才能よ！？ちゃんといつか役に立つ事がわかりやすくしっかりまとめられてる！！
Aの才能を、実の能力が補ってこんなに正確な記録を1人で取るなんて事を実現させてるのねー！！」
「えっ…」
「漁獲高や食品消費量の推移まで！これがあればサンジくん以外が食料の買い出しを手伝うことも出来るし、本当にお手柄よ！」
それは本当に素直に出た言葉。思い付きだったけれど、私の目に狂いは無かったのかもしれない。Aの書く航海日誌の内容は、きちんと理にかなっていて、このまま記入を続けたらいつかきっと役に立つ。そんなことを予感させる物だ。
「ありがとうA！！正式に記録士として、これからよろしくね」
可愛いAの頭をよしよしと撫でたのは、無意識。丁度いい所にAの頭があって、Aの顔を見ていたらつい、撫でたくなったのだ。
でも、私に頭を撫でられたAはその大きな瞳をまんまるく開いて、可愛い顔を喜色満面にあふれさせた。
「私の仕事？」
「ええ。それも重要で役に立つ、ね！」
そっかぁ、と呟いて。
「ナミ、ありがとう」とAは笑った。
能力の影響も勿論あると思うけれど、理解力があって覚えもよくて学びたいという意思がある。こんなに腕のいい記録士はなかなかいない。余裕が出来たら航海術も少し教えて、私の仕事も手伝ってもらおう。
そう決めて、Aに笑いかけた。
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たなかなななか - 泣ける上に本当に最高な物語です。素敵なものに出会えました。 (2023年2月16日 13時) (
レス) @page49 id: 5ac32d6f52 (このIDを非表示/違反報告)
mai - 面白くて一気読みしてしまいました！泣ける〜( ´:ω:` )ゾロとの続き…気になりますw (2023年1月23日 0時) (レス) @page49 id: a1458c0d0c (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - 完結おめでとうございます。こんなに早くお話を書けるなんて凄すぎて私には考えられないです笑 麦わらの一味の良さも引き出されていて本当に素晴らしい作品でした。続編も楽しみにしておりますが、無理だけはされない様に。これからも応援しています。 (2023年1月21日 14時) (レス) @page49 id: 44f80a3c45 (このIDを非表示/違反報告)
幸せうさぎ(プロフ) - 翠さん» 翠さん。とっても嬉しいコメント、本当にありがとうございます！これからも色々書いていこうと思っているのでぜひ楽しんでいただけると嬉しいです！ (2023年1月19日 15時) (レス) id: b10acb6a2f (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - 続編おめでとうございます！前作から応援させて頂いておりました。本当に細かく作られていて大好きです！これからも応援しております。 (2023年1月18日 16時) (レス) @page16 id: e6bab70f8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：幸せうさぎ | 作成日時：2023年1月18日 13時
