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｢おいおいおい、女とガキのたった2人相手に何をそこまで手こずってんだてめぇら！！！！｣
今まで相手にしていた敵よりも一回り大きな体躯をした男。そいつは見るからに重たそうな、大きい金棒をぶんぶんと振り回していた。
たぶん、ウソップをやったのはアイツだ。
今すぐ逃げろと脳内で危険信号が聞こえるけど、ウソップを置いて1人で逃げることなんて出来ない。私はみんなの留守を預かっているというのに。本当に非力だ。
｢っ！！！ぐ、っっあっ、｣
現れた新しい敵に一寸怯んでしまったその隙に、
近くにいた他の敵に蹴りを一発食らってしまう。
倒れ込んだ私を見下ろした大きな体躯の男は、にこり、と気味悪く笑った。
「非力で小さくて可愛いお嬢さん。いいねぇ」
大きく振り上げられた腕は、もの凄いスピードで、容赦なく振り抜かれた。
｢っあ゛、っ……｣
あまりの衝撃に、息が止まった。
呼吸が出来ないから、声にすらならなかった。
みし、という骨が軋むような音が聞こえた気がする。
咄嗟に受身をとって反対側に飛び勢いを殺したのにも関わらず、この、衝撃。
受けた右腕は多分、折れているか、良くてヒビが入っているな、とどこか冷静な脳みそで考えた。
痛む体に鞭を打ってなんとか起き上る。体中が傷んで悲鳴を上げていた。私の体は、そんなに頑丈じゃない。
ぐらぐらする頭をなんとか持ち上げて前を見ると、目の前に広がる光景にさぁ、と全身の血の気が引くのが分かった。
敵は気を失って動かないウソップに向かって、先程の金棒を振り上げていて。
あれをノーガードで喰らったら確実に内蔵がやられる。だめだ。
咄嗟に、ウソップを背に守るような形で敵の前に滑り込むことしか私には出来なくて。
目の前で振り抜かれる鉄の塊を睨み上げる。
ウソップを守らなきゃ。
もうそれしか頭になかった。
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たなかなななか - 泣ける上に本当に最高な物語です。素敵なものに出会えました。 (2023年2月16日 13時) (
レス) @page49 id: 5ac32d6f52 (このIDを非表示/違反報告)
mai - 面白くて一気読みしてしまいました！泣ける〜( ´:ω:` )ゾロとの続き…気になりますw (2023年1月23日 0時) (レス) @page49 id: a1458c0d0c (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - 完結おめでとうございます。こんなに早くお話を書けるなんて凄すぎて私には考えられないです笑 麦わらの一味の良さも引き出されていて本当に素晴らしい作品でした。続編も楽しみにしておりますが、無理だけはされない様に。これからも応援しています。 (2023年1月21日 14時) (レス) @page49 id: 44f80a3c45 (このIDを非表示/違反報告)
幸せうさぎ(プロフ) - 翠さん» 翠さん。とっても嬉しいコメント、本当にありがとうございます！これからも色々書いていこうと思っているのでぜひ楽しんでいただけると嬉しいです！ (2023年1月19日 15時) (レス) id: b10acb6a2f (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - 続編おめでとうございます！前作から応援させて頂いておりました。本当に細かく作られていて大好きです！これからも応援しております。 (2023年1月18日 16時) (レス) @page16 id: e6bab70f8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：幸せうさぎ | 作成日時：2023年1月18日 13時
