Episode 18 ページ9
ゾロside
泣きじゃくっていたAは、また突然ぱたりと気を失った。
さっきも叫んだ時に力が抜けていたようだし、疑っちゃいなかったが病気は本当らしい。そんな病気があることすら知らなかったが、どうにも厄介そうだ、と思った。
医者でもあるらしいトナカイに言わせると、普段はあまり感情の起伏がおこらないように、基本は無感情に、1人で生活していたとのこと。所構わず寝てしまうというのは人間関係にも多少の不便は産んでしまう。人に迷惑はかけたくない。というのがAの考えらしい。
いつまでも心配そうにAに付き添うと言いはるトナカイに、ちゃんとドクトリーヌと挨拶をしてこい、と言ってAを変わりに抱き上げた。
それで、今Aは俺の腕の中ですやすやと眠っているというわけだ。
「珍しいわね、あんたが進んで病人の面倒見るなんて。ゾロにだけ何故か懐いてたし。まさか知り合いなの？」
そう言いながらナミが隣に並び、Aの顔を覗き込む。
「違ぇよ、森の中で会った」
「ふーん、それであの絵を貰ったってこと？」
「あァ」
どーせまた迷子になって助けてもらったんでしょー、なんてケラケラと馬鹿にされる。うっせ、と返したものの、完全に図星だ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 334人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
クロ - めちゃめちゃ面白いです！あの、ひとつお聞きしたいのですが、13ページ目のドクトルさんってドルトンさんですか？クレハさんですか？ (6月13日 23時) (
レス) @page13 id: ec9cbfc7d9 (このIDを非表示/違反報告)
幸せうさぎ(プロフ) - みどらさん» みどらさん。コメントありがとうございます！記念すべき100票目の投票ありがとうございます…！早速続編作ってしまいましたので、ぜひそちらでも麦わらの一味との日常を楽しんで頂ければ嬉しいです！！ (2023年1月18日 13時) (レス) id: b10acb6a2f (このIDを非表示/違反報告)
みどら(プロフ) - とても面白い作品でした！めっちゃ続編見たい!って思ったら私が百票目でした！！続編楽しみにしています！ (2023年1月18日 12時) (レス) @page19 id: bd50e655b5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：幸せうさぎ | 作成日時：2023年1月16日 7時
