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side -sakura-









『さくらは行かなくていいの?』




「あ、うん…


完全に乗り遅れちゃったし


先生のことも心配だし…」




『そう』






私と目線を合わせることなく会話を続けるAの手は


先生の頬に添えられており


長く伸びるまつ毛から覗く瞳は


普段のAとは違いどこか冷たい




普段から笑顔を絶やすことのなかったAのこんな顔は初めてだ




私はしばらく続いた沈黙に耐えられなくなり


咄嗟に口を開いた






「そ、そう言えばさ!


Aは先生のどこが好きなの?」




『え?』




「ほら、Aって男子とも気さくに話すけど


あんまりそういうの興味なさそうだったから意外で…」




『そうだね…いっぱいあるよ?




優しいところとか…


生徒思いなところとか…


絵を真剣に描いてる姿とか…


何に対しても全力で


努力を惜しまないところとか…』




そうゆっくり話すAの目は


また優しい色を取り戻していった




『でも、1番は


私と一緒だから、かな…』




「そうかな?


先生とAって似てる感じしないけど…」




『ううん、一緒だよ




お互いに愛情を注いでないと壊れちゃう




愛情っていう足りないところを


お互いに埋めないと生きていけないの…




だから…


もし先生がいなくなったら私は生きていけな…』


「そんなこと言っちゃダメだよ!」




『……さくら…?』




「そんなこと、言わないでよ…




澪奈がいなくなって


Aまでいなくなったら…




……愛情なら


私だって注いであげるよ!




Aのこと大切に思ってるのは


先生だけじゃないんだよ?!




香帆も甲斐くんも澪奈だって!


Aのこと大切に思ってるんだよ…?」






勢いに任せて言ったその言葉に


呆然とコチラを見るAの視線に


私は視線を逸らした






「ご、ごめん…!


ハンカチもう1回濡らしてくるね!」






そう言って私は教室を飛び出した

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めぐちゃん - 私は36才です (2020年1月3日 21時) (携帯から) (レス) id: 0760400581 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤。(プロフ) - めぐちゃんさん» ありがとうございます、励みになります!私は17歳ですよ。 (2020年1月3日 21時) (レス) id: e3ca0308e7 (このIDを非表示/違反報告)
めぐちゃん - 佐藤。さん» 私は佐藤さんの作品を毎日楽しみに見ています佐藤さんは歳は何歳ですか教えて欲しいです (2020年1月3日 15時) (携帯から) (レス) id: 0760400581 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤。(プロフ) - アオイさん» 身に余るお言葉です…!ありがとうございます! (2020年1月3日 10時) (レス) id: e3ca0308e7 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤。(プロフ) - めぐちゃんさん» あけましておめでとうございます!頑張ります! (2020年1月3日 10時) (レス) id: e3ca0308e7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:佐藤。 | 作成日時:2019年11月30日 3時

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