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「なんなら


今からでも俺と付き合う?」




『え…』




「それなら自白、考えてやってもいいけど」




『……それは、できない…』




「は?




もしかして


あんとき好きだったやつのこと、まだ好きなの?」




『……好きだよ』




「付き合ってんだ?そいつと」






私が返事をする代わりに小さく頷くと


里見くんは自嘲気味に笑って見せた






「あーわかった




……それ、ブッキーだろ」




『え…?』




「まじ?図星?




なるほどなー


お前ら妙に親しかったもんなあ?




ただの部活の顧問って感じでもなさそうだったし




……そういうことだったんだ」




『ちょっと待っ…』


「こんな事件起こして校舎に立てこもって


人殺しまでするようなやつのこと


まだ好きなんだ?




……コレ


みんなにバレたらどうなるんだろうな?」




『……どういう意味』




「校舎爆破に立てこもり、殺人鬼ときて


教え子に手を出す最低ロリコン野郎




…そう思われても仕方ねえよな?」




『先生は関係ない!』


「関係ねえわけねえだろ




俺がやったことみんなにバラしたら


お前らの秘密もバラ撒くから




ブッキーがそんなに大事なら、よく考えるんだな」






そう言い残すと足早に教室へと戻って行った里見くんの背中に廊下にしゃがみこんでいると


入れ違いで香帆が出てきた




香帆は私を一瞥すると


特に何を言うでもなくトイレへ向かって行ったが


続けて出てきたさくらは驚いたように私に駆け寄った






茅野「ど、どうしたの?


里見くんと何かあった?」






心配そうに顔を覗き込むさくらに


全てを打ち明けたいと思ったが


脳裏に浮かんだ里見くんの言葉にそれを拒んだ






『……ううん、大丈夫!


なんでもないよ?』






私は必死に立ち上がり


教室の中へ逃げるように駆け込むしかなかった

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めぐちゃん - 私は36才です (2020年1月3日 21時) (携帯から) (レス) id: 0760400581 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤。(プロフ) - めぐちゃんさん» ありがとうございます、励みになります!私は17歳ですよ。 (2020年1月3日 21時) (レス) id: e3ca0308e7 (このIDを非表示/違反報告)
めぐちゃん - 佐藤。さん» 私は佐藤さんの作品を毎日楽しみに見ています佐藤さんは歳は何歳ですか教えて欲しいです (2020年1月3日 15時) (携帯から) (レス) id: 0760400581 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤。(プロフ) - アオイさん» 身に余るお言葉です…!ありがとうございます! (2020年1月3日 10時) (レス) id: e3ca0308e7 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤。(プロフ) - めぐちゃんさん» あけましておめでとうございます!頑張ります! (2020年1月3日 10時) (レス) id: e3ca0308e7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:佐藤。 | 作成日時:2019年11月30日 3時

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