検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:14,444 hit

ページ17

side you

嫌な気を感じる。これは妖の類?いやいつもよりももっと強大な……?


「……ッ!……!!」

通りの方から何やら叫び声が聞こえる。聞き覚えのある声。


「……坂田、様?」

次の瞬間、弾かれたように私は走り出した。どうか、どうかご無事でと強く祈る。


通りに入った途端、目に入ったのは夜でも目立つあの赤髪と大量の妖たち。




「……百鬼、夜行」

最悪だ。兎に角、坂田様を。坂田様を救い出さなければ。彼の方に駆け出した瞬間、手で制される。

「ッ、如何して!」
「来るな、Aッ!」
「ふーん、君が鬼道Aちゃんかァ」

するとゆっくりと妖の中心にいた猫又がこちらに近づいてきた。しまった!という表情を浮かべた坂田様。男を追おうとするが他の妖のに捕まって動けないらしい。


「初めまして、Aちゃん?」

ぐっ、と顎を持ち上げられ翡翠の瞳が私を捉える。さすが上位の妖、と言ったところかその顔はいやに整っていた。

「……綺麗な目、してるね」
「え?」

軽く抱き上げられて身体が少し宙に浮く。


「せんらまんせんらまん、作戦変更」
「なんです?」
「この子、連れて帰るよ」
「え、ちょっ」

このまま連れ去られてはまずいと慌ててもがくが流石の怪力の前に身動きすら取れなくなった。

*→←*



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (23 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
40人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

飴依存症の人*神作掘り出し隊(プロフ) - すげえ…どれも良かったけど菊花さんので泣いちまったよ…。 (2019年9月13日 16時) (レス) id: 9ac419bf0d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:作者一同 | 作者ホームページ:***  
作成日時:2019年9月11日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。