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♡*♡
つれそいたいとおもった。
♡*♡
「まずは、ワンマンドームライブおめでとう。まふが、今まで頑張ってきた証だよ」
「A……」
「だからね、絶対に全席埋まるよ。貴方は、今までの全力を注いだライブにするのでしょう? それを反対するリスナーなんて、いるはずがないじゃない!」
楽しいことばかりじゃなかった。辛いことも、苦しいことも、たくさんあった。私に見せないだけできっと、人知れず降らせた
「ねぇ、自信を持って。むしろ、あのステージに立つのは遅いくらいよ!
「ん、……うん」
とても大きくなった。『まふまふ』の名前も、存在も。
私の知っている『まふ』は、どこか遠くへ行ってしまったような気がしていた。
でも、変わってなんていなかった。変に自信のないところも、泣き虫なところも。努力を、労力を惜しまないところも。
そんな貴方の隣を、私は__
♡*♡
涙色の、彼の相方の色に染まった声が溢れ出す。
「もう一度生まれ変わることがあっても、僕に生まれ変わりたいです!」
ね、心配なかったでしょ?
震えるライトが会場を、空気を、感情を染め上げる。
きっと、今日しかない。最高の1日に、私の運命も委ねたい。
♡*♡
ぐるぐる、ぐるぐる。渦巻いて、悩んで、たまに迷惑かけて。
「まふ、ライブお疲れ様。最高だったよ!」
「ありがとう、A。……ところで、話って?」
「んーね。私ね、」
ぐちゃぐちゃに乱れて、舞い上がって、悲しんで、それでも離れたくなくて。
「私ね、貴方のことが好きよ。まふ、大好き。これから先の、まふの隣を歩ける権利を私にください」
私を満たす、この支離滅裂な感情を恋って呼ぶことにしたんだ。
♡*♡
未来永劫、
貴方の隣に居たくて。
♡*♡
『名付けて感情』Fin.
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飴依存症の人*神作掘り出し隊(プロフ) - すげえ…どれも良かったけど菊花さんので泣いちまったよ…。 (2019年9月13日 16時) (レス) id: 9ac419bf0d (このIDを非表示/違反報告)
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