【鬼滅の刃】そうしそうあい。【○○してみた・されてみた】

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宇髄天元


「嘘じゃ、無かったのかよ」


乾いた笑みを溢します。その顔すら良いとか何？
次第に薄れて、掴み所が無くなっていく貴方の腕を取って握りしめます。
幽霊だろうが何だろうが、好きな貴方が目の前から消えていなくなるのには堪えるものがあります。

愛しげに、手に取った貴方の手の甲に口付けます。





悲鳴嶼行冥


「······そうか」


その冗談を言ってくる時点で、薄々感じていた、と貴方に言います。
貴方が消えようとしているこの瞬間にも、絶えず二人の間には穏やかな空気が流れています。

命あるものがいずれこの世から消えるのは仕方のないことだと分かっているからかもしれません。
私と仲良くしてくれてありがとう、と言って消える貴方に、涙を流して手を合わせます。



「願わくば、安らかに······＿＿＿＿＿」





伊黒小芭内


「偶然にもお前の墓を見つけた。本当にどちらでも無いのだな」



何時も通りネチネチと小言を言われるかと思いきや、気味が悪いほど威勢がなく、こっちが戸惑う羽目になります。
現世に残っていられる時間もあと僅かと言うところで、貴方の体が消えかかります。
冗談でまた遊びに来るよ、と言えば冗談抜きで、ああ、と答えてきます。





時透無一郎


「行かないで、お願い」


切羽詰まった声で、貴方を抱き締めながら貴方に訴えかけます。
たった十四歳の彼にとって大切な貴方を失うことは相当辛いことです。声が震えているのを聞く限り、泣きそうになっているのが分かります。

あやすように背中を撫でてやると、貴方の温もりが消えないように、消える寸前まで力一杯抱き締めます。








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