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無一郎君の隣に座ると、もう片方には実弥さんが前に座る天元さんと口論を、
そのまた隣では杏寿郎さんが好きなさつまいも料理を次々と食べていた。
柱としてここにいる自分から見ても、やっぱりこの面子は特徴的すぎる。
皆優しくて、強くていい人だけどね。
向かいに座っている義勇さんはじっと無一郎君を睨んでいる。何かあったのだろうか。
少し気になっていると、隣から無一郎君がお酒の入った盃を差し出してきた。
「A呑んで、僕まだ未成年だから呑めないのに渡してきたんだ」
「そうなの?分かった」
かという私も、酒を呑むのは今日が初めてで、強いのか弱いのかなんて分からない。
取り敢えず一口含むと、一瞬苦味が広がった。けどいけるかもしれない。
「お酒って、不思議な味······」
「何だ、呑んだこと無かったのかよ」
美味いだろ?と尋ねてくる天元さんはまだまだ余裕そうだ。
伊達に何年も鬼として過ごしてきた訳じゃない。見た目よりも年はとっている。
盃に入っていた酒を呑み終え、机に置くと、いつの間にか酒がまた入れられていた。
ガヤガヤとしている喧騒を危機ながらお酒とご飯を楽しんでいると、少しずつ頭が
ぽーっとしてきたのに気付いた。何だか気分がいいような······。
周りの音が遠退いていく。
意識も朧気で、その後自分が何をしたかなんて覚えていない。
けれど、目が覚めた頃に何故か数人店で取っ組み合いをして
どんちゃん騒ぎしていた光景は鮮明に焼き付いて離れなかった。
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レミィ - 面白かったです!今コロナが流行っているので気を付けてください! (2020年3月9日 11時) (レス) id: edb0276662 (このIDを非表示/違反報告)
ぴっぴ - とても面白かったです!私もこんな小説が書けるようになりたいです! (2020年1月28日 16時) (レス) id: 113690dea7 (このIDを非表示/違反報告)
Kaede(プロフ) - 零さん» 本当ですね、すいません!ありがとうございます! (2019年10月17日 1時) (レス) id: 7af5a2cf72 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 「吾妻」じゃなくて「我妻」だと思います。間違ってたらすみません (2019年10月16日 23時) (レス) id: ac710565be (このIDを非表示/違反報告)
Kaede(プロフ) - 雪乃さん» 教えてくださりありがとうございます!すぐに直します!指摘コメントありがとうございました! (2019年10月13日 10時) (レス) id: 7af5a2cf72 (このIDを非表示/違反報告)
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