【鬼滅の刃】柱が溺愛する××さん。

××さんと嘴平伊之助 ページ15

伊之助視点



訓練三日目、ようやく俺様が相手だ！



「ウハハハハ、お前にこの俺が完膚なきまでに勝ってやる！！」

「それは良い意気込みだ、かかっておいで！」



獲物を仕留めようと燃えているような目が、目の前の女が鬼だと言うことを物語ってやがる。

炭治郎との手合わせを見て、どんな動きをするのかも少しは分かってんだァ······。



少しは二人よりも有利に戦える！考えた俺凄いだろ！！




「猪突猛進、猪突猛進！！」

「おっと······？」



何でコイツ斬りかかられたのに笑ってんだ······？

まァ良い、攻めまくって参ったと言わせるまでだ。


別々に振り下ろされる二つの刀を、一つの刀で防ぐのは少し位苦戦するだろ。

そう思っていたが、柱相手じゃなかなかそれも効かねェ。全く苦しそうじゃねえ。ムカつく！





「勢いは良いけど、向こう見ずなのは伊之助の欠点だな！」

「フガっ！？」




勢いよく振った刀は空振り、代わりに体に重みが加わった。

俺の腹の上に乗った女が俺の胸に刃を突きつけた。負けた······。




「ウガァァー！！もう一回勝負しやがれ！！」

「ああ。もう少し考えて刀を振れたら、伊之助はもっと強くなるよ」




そう言って俺の頭をガシガシ撫でてきやがった。優しい目を俺に向けながら。

何か落ち着かねェ······ホワホワする······。








「俺をホワホワさすんじゃねぇこの片目女ァ！！」

「うーん、まず人の名前覚えよっか、伊之助」

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