発見10 ページ11
眠っている筈なのに、体が一定の心地よいリズムで上下に動いている
感覚がした。
そして、妙に膝裏と背中が温かい。
しばらくすると、そっと温かい毛布のようなもので覆われたように感じる。
きっと、何かの夢だな。
微睡んでいると、けたたましく聞き慣れた目覚まし時計が鳴った。
「わぁ、何っ。
······あれ、此処は」
私の部屋だ。
昨日確かソファーに寝ていた筈なのに。
不思議に思いながら、リビングに行く。
「ハルヤ様、今日は早いんですね」
もうすでにリビングには制服に着替えたハルヤ様がいた。
「うん、昨日変な時間に寝たからあまり眠たくなくてね」
「そうですか。あっ、あり得ないと思うんですけど、
昨日私どうやって部屋に行きました?」
そう聞くと、ははっと笑っていた。
「寝ながら歩いたとでも思ってるの?
俺が運んだんだよ。ソファーで寝てたら体痛いでしょ」
そう言われた瞬間、一瞬固まってしまった。
心地よく感じていたリズムも、温かさも、全部ハルヤ様が私を
ベッドまで運んでいた時のものだったんだ。
「ぁ、ありがとう、ござい、ます」
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Kaede(プロフ) - 地炎 美羅さん» ありがとうございます!頑張ります(*´∀`*) (2018年11月13日 21時) (レス) id: 7af5a2cf72 (このIDを非表示/違反報告)
地炎 美羅(プロフ) - とても面白いです! (2018年11月12日 19時) (レス) id: 58dbd0a658 (このIDを非表示/違反報告)
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