五条悟、拾いました。

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何度も、何度も。


それは続いて。


固まっていた思考と体が、痛みによって動き出す。



『いっ！』



有り得ないほどの痛みが、首に広がる。



「これでまた変な虫が寄ってこないで済むね」

『……は？』







『な、な、にしてんじゃぁぁぁ！！！この変態！！不審者！！馬鹿野郎！！！！』



呑気に笑う悟に枕やら携帯やら、とにかく色んな物を投げつける。


顔が熱い。

今更それを自覚するなんて。


きっと、顔は赤いんだろうなと思いながら。



『一度ならず二度までも！！』

「あは、こわ〜い！でも僕これから仕事だから」



余裕そうに笑いながら、悟は逃げるように行ってしまった。




『……はぁ』



悪戯にも程がある。

からかうにも程がある。


ばかばかばか！！

ばか五条！！！！

つかさっき仕事から帰ってきたばっかだろうが！！あほ！！


布団に突っ伏して、脚をバタバタさせながら。


心臓音が静かになるのを待った。

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