五条悟、拾いました。

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『うぅ〜うめぇ』

「A」

『なんすか』

「飲みすぎ」



悟が私の持っていた酒を取り上げる。


おい待てよ、そりゃ私のお酒……


手を伸ばして取ろうとしても、なんだかぼーっとしてしまって中々届かない。



『悟、なに、返して私の酒…返せ泥棒……』

「A酔ってるでしょ、だからもう終わり」

『酔ってない！呂律、まわってっしょがぁ』

「いつもより言葉が汚い」



何言ってんだこいつ。

平常運転だわおばか……



「水飲みなよ、ほらあげる」



そう言って水を渡される。


あぁ、水がイケメンを持ってきた。

イケメンだ。



『悟はほんと、イケメンだね』



ふふふと笑う。



「いつもの事じゃん」

『そーゆ所も、ふふ、全部含めてかっこいい』

「A？ちょっと酔すぎじゃない？」

『目が綺麗だし、すっごく綺麗で、優しくて』



悟の頬を撫でる。


すべすべしてて触り心地がいい。



「A」

『手もおっいの、指が綺麗で凄い。悟の手、好きだよ』



悟るの手は大きくて、思わず指を絡める。



「………A」

『イケメンだぁ、悟、かっこいいね』



真っ直ぐ悟を見つめて喋る。



「A！！」

『……なに、そんな大声出さなくっても、聞こえるっての〜』

「はぁ……僕がどれだけイケメンかって事は分かったから、ちゃんと水飲んで」



はぁいと間抜けな返事をしながら、ぬるい水を喉に通した。

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