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ただ.....
「りんご飴なんて久しぶりだなぁ」
2年ぶりに会った幼馴染みは
随分大人っぽくなっていた。
少しはだけた浴衣から覗く白い肌とか、項とか
本当に目に毒。猛毒だ。
「裕翔もいる？」
しかも無自覚でこういうこと言っちゃうんだ、この人は。
勘弁してほしい。
俺もう可愛いお子ちゃまじゃないよ？
涼介からしたらどうせまだガキなんだろうけどさ
「い、いいよ。カップルじゃ、あるまいし」
....カップルじゃあるまいし
自分で言っておいて凹む
東京で彼女とか、つくってるんだろうな
そりゃそうだよね
はぁ..
「.......いいもん。俺が全部食べるもーんだ」
...いやいやいや何なのそのちょっと悲しそうな表情は。
この思わせぶりな態度にいつも振り回されてばかりだ。
どれくらい経ったか。
なんとなく気まずさが残り、しばらくお互い無言が続いて
先に口を開いたのは涼介だった
「...ゆーと、今度は泣かないでね」
聞こえるか聞こえないかギリギリの声だった。
「へ？」
「..いやこっちの話」
突然なんの事だろう
なんだろうか、この"違和感"は
「なにさ、気になるじゃん」
「なんかあったの？」
「さすが、幼馴染み。お見通しだね」
「..........もっと一緒に、居たかった。
もっと...」
「え..？」
俯いて突然悲しそうな表情をする
なんでそんなに辛そうなの？
さっきまで楽しそうに笑ってたのに
''もっと一緒に居たかった''
東京でなんかあったとか....？
理由が曖昧すぎてかける言葉も浮かばない
「どしたの、？」
どうにかして聞き出さないと。
この人が悲しそうにしてるのは俺が耐えられない
「.......」
「っちょっとまってよ！」
何も答えず
俯いたままスタスタと歩き出すから咄嗟に手を引いた
「あ、」
ここでさっき感じた違和感に気づく
.......この方向.....
涼介の家でも、俺の家の方向でもない
どうして
このままじゃどこかに消えてしまいそうで
握った手に力を込めた
涼介は振り返って
「....っ」
綺麗な目にいっぱい涙を浮かべて
離して、と訴えるかのように俺を見つめた。
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。_。(プロフ) - ありがとうございます！！拙い文章力ですがよろしくお願いします！！ (2020年8月28日 18時) (
レス) id: ecbe736c3a (このIDを非表示/違反報告)
ぽん - そうなんですね！笑これからも頑張ってください！ (2020年8月27日 9時) (レス) id: bc5904160a (このIDを非表示/違反報告)
。_。(プロフ) - なんてうれしいお言葉っ、、！自分も毎回ytymちゃんで妄想しながら聴いて号泣してます笑（やばい） (2020年8月24日 23時) (レス) id: ecbe736c3a (このIDを非表示/違反報告)
ぽん - やっぱりそうですよね！今までただの遠距離カップルの曲として聞いていたんですけどこのお話読んでから聞いたらもうこのytymちゃんでしか考えられなくなってしまいました（？） (2020年8月24日 20時) (レス) id: bc5904160a (このIDを非表示/違反報告)
。_。(プロフ) - コメントありがとうございます！！そうです、あの曲です笑あの儚い夏の夜の雰囲気が大好きで。。思わずお話にしてしまいました！読んでいただいて本当に感謝です！！ (2020年8月24日 18時) (レス) id: ecbe736c3a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：。_。 | 作成日時：2020年8月2日 21時
